「産学官連携による地域バイオマスを有効活用した持続可能な農業の実現と関連産業の振興に関する協定」を締結しました

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 令和4年8月1日、徳島大学は、徳島県、全国農業協同組合連合会徳島県本部(以下「JA全農徳島」)と3者で、徳島県農業における未利用資源からの新たな価値創出と生産体制の強化を図るため、「産学官連携による地域バイオマスを有効活用した持続可能な農業の実現と関連産業の振興に関する協定」を締結しました。

 生物資源産業学部 中澤慶久教授が、JA全農徳島と、徳島県が世界に誇るブランド品目である「スダチ」の搾汁残渣から香料の原材料となる精油の抽出など、これまで廃棄されていた残渣からの新たな価値創出により生産者の所得向上を目指す「地域バイオコミュニティ事業」の構想を進めており、この構想実現に向け徳島県とともに3者で協定を締結することになったものです。

 現在、徳島大学では石井キャンパスで経済産業省の補正事業にて新しい施設の整備を進めており、この施設においてスダチの搾汁残渣から、天然香料の原材料となる精油の抽出、生産プロセス開発、最新の分析機器を用いた品質評価や残留農薬の検出、さらには、精油抽出の残渣から「バイオエタノール」の製造に関するプロセス開発、基本設計などを行うこととしています。なお、徳島県はスダチの生産体制強化、JA全農徳島は精油の製造・販売をそれぞれ担います。

 徳島県庁で行われた締結式及び共同記者会見では、飯泉徳島県知事から「地方創生のモデルとなるよう積極果敢に取り組む」、長江JA全農徳島県本部長から「生産者の所得向上を目指したい」、河村保彦徳島大学長からは、「地域バイオコミュニティの実現並びに廃棄物の再利用などのSDGsの達成に向け研究開発に取り組みたい」との抱負が述べられました。

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左から、河村徳島大学長、飯泉徳島県知事、長江JA全農徳島県本部長

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共同記者会見で記者からの質問に答える生物資源産業学部中澤教授(右端)

 

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