【プレスリリース】多様なウイルスに対する紫外線LEDの「最適波長」を解明~A型インフルエンザウイルスなど多種類のウイルスで作用スペクトルを比較~

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 大学院医歯薬学研究部医学域栄養科学部門予防環境栄養学分野の馬渡一諭准教授、髙橋章教授、上番増喬助教、石川寧子博士、大学院社会産業理工学研究部理工学域電気電子システム分野の榎本崇宏教授、日亜化学工業株式会社、Purdue大学のErnest R.BlatchleyⅢ教授の共同研究グループは、紫外線発光ダイオード(LED)の波長ごとの殺菌効果(作用スペクトル)を多種類の病原微生物を対象として初めて体系的に明らかにしました。
 感染症対策として、空気や水、環境表面を紫外線で除菌する技術への期待が高まっています。近年は、水銀を使用する従来の殺菌ランプに代わり、省エネルギーで長寿命、小型化が可能な紫外線LED の実用化が進んでいます。しかし、「どの波長の紫外線LEDが、どの病原微生物を不活化するために最も効果的なのか」を同一条件下で比較したデータは限られており、紫外線LED を用いた除菌機器の設計や性能評価の基盤となる科学的根拠が求められていました。
 今回、本研究グループは、250~365 nm の13種類の紫外線LED を高精度に照射できる標準評価装置を日亜化学工業株式会社と共同開発し、A 型インフルエンザウイルス、新型コロナウイルスを含むコロナウイルス、RS ウイルス、ヒトメタニューモウイルス、単純ヘルペスウイルス1 型、ネコカリシウイルス、大腸菌ファージなど、多種類の病原微生物に対する紫外線LED の波長別殺菌効果(作用スペクトル)を同一条件下で評価しました。その結果、多くのウイルスでは263~270 nm 付近の紫外線LED が最も高い不活化効果を示すことを明らかにしました。
 本成果は、紫外線LED を利用した空気清浄機、空調設備、水処理装置、医療機関、食品製造施設などにおける殺菌・除菌システムの設計や性能評価の科学的根拠として活用されることが期待されます。また、本研究成果は国際学術誌『Viruses』(2025年7月30日)及び『Microorganisms』(2025年12月9日)のオンライン版に掲載されました。

【プレスリリース】多様なウイルスに対する紫外線LEDの「最適波長」を解明~A型インフルエンザウイルス、新型コロナウイルスなど多種類のウイルスで作用スペクトルを比較~ (PDF 3.17MB)

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