令和5年度学生と学長との懇談会
4年ぶりの対面開催となる「令和5年度学生と学長との懇談会」を、令和6年2月15日に本学地域創生・国際交流会館フューチャーセンターA.BAにて開催しました。
「10年後、15年後の徳島大学像」をテーマに、玉有朋子高等教育研究センター特任講師をファシリテーターとし、フュ―チャーセッション方式で行いました。大学院生8名、学部学生11名、テーブルファシリテーターである徳島大学i.schoolの学生7名が参加し、大学側は河村保彦学長はじめ各副学長、高等教育研究センターの教員、事務職員の14名が参加しました。
河野文昭教育担当副学長の開会の挨拶の後、学長から、「ありたい徳島大学の姿」というテーマに基づき、徳島大学の学生や教職員が進むべき路を選択する際の指針を示した「INDIGO宣言」を策定した背景と理由について、学長自身のこれまでの経験を含めた話がありました。また、STEAM教育、それの下支えとなるリベラルアーツの重要性が述べられ、「現代社会において解のない回答を見つけられるような力を持った人材育成をしたい、それができる大学であってほしい」との言葉がありました。
学長の語りを聞いた学生及び教職員は、それぞれの視点から感じたことについてグループで話し合い、学長へフィードバックを行いました。さらに学長からは「生成AIが急速に普及している現在において、人間は心や想像を働かせる訓練が必要であり、大学は人のことを想像できる人材を育成する必要がある。リベラルアーツの学びがそれにつながるのでは」との発言がありました。
続いて行ったワールドカフェでは、10年後、15年後の徳島大学像、あってほしい姿について、更にその未来像に行き着くために今必要なことについて、意見交換を行いました。
参加した学生や教職員からは、「全学生がINDIGO宣言を理解する」、「毎日通いたくなる大学・美しいキャンパスづくりのため、徳島大学のシンボルとなるものを作る」、「必修授業を減らし、横断的学修をしてみては」、「より地域に寄り添った大学に」、「他大学にない魅力をつくる」、「キャンパス間のスクールバスの導入」、「自習ができるカフェがほしい」、「入学時に全学生が公式SNSをフォロー」、「国際学会により参加しやすいような制度づくり」、「卒業しても忘れられない大学に」等、様々な意見が出されました。
本懇談会に参加した学生にとっては他学部の学生や大学運営に関わる教職員の話を、大学にとっては学生から率直な意見を聴くことができ、非常に有意義な時間となりました。
今後は、本懇談会を継続して開催すると共に、懇談会での意見・提案を学内で共有し、より良い大学づくりに活用していきたいと考えています。
参加者に向け語る河村学長
河村学長(前列中央)を囲んで記念撮影