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平成20年11月6日(木)、工学部共通講義棟大会議室で「大学院生及び学部卒業予定者と学長との懇談会」を開催しました。

大学院生との懇談会は今回で8回目となるもので、各研究科・教育部の大学院生14名が、学部卒業予定者との懇談会は今回で10回目となるもので、各学部の卒業予定者10名が、大学側からは青野学長、川上副学長、長尾副学長、五十嵐副学長及び各研究科・教育部長(学部長)等が出席しました。

青野学長から徳島大学の現状について、長尾副学長から本学の研究の現状について説明があった後、事前に寄せられた学生からの意見・質問を基に、川上副学長、各研究科・教育部長(学部長)等から各部局の現状説明を含め、回答がなされました。

学生からは、修学、学生生活、施設・設備、進路・就職等について活発な意見が出され、有意義な懇談会となりました。

 

大院生からの主な意見等 対応
大学院教育について
・授業の内容は興味深いものが多いですが、他の専攻の方と学習する研究科共通科目について、少し授業時間帯が遅いように感じます。社会人もおらず少人数ならば時間の融通をきかせてほしいです。(人間・自然環境研究科) ・社会人も受け入れている人間・自然環境研究科では、必修科目である大学院共通科目については、7・8講時あるいは9・10講時に開講しているケースが少なくありません。ただし、担当の先生方には、社会人の受講が無く、受講学生の皆さんが希望すれば、教員・学生の都合によい時間帯に(実質的に)時間割を変更してもよいことを伝えています。ついては、そうした希望がある場合には、担当の教員並びに他の受講生と相談してみてください。
・昨年行ったCOEの若手研究発表会を年に二回くらいのペースで行って欲しい。自分の研究を発表することにより発表の練習の場にもなるだけでなく、様々な意見も得ることができる機会が与えられていると思う。(医科学教育部) ・今年はCOEに採択されず、発表会を行うことが出来ませんが、平成21年2月6日(金)に第一回若手研究者発表会を開催することが決定しています。毎年開催のリトリート(大学院生研修会)では若手研究者奨励賞となるベストプレゼンテーションアワードを設け、上位3名には今年度内の海外学会発表賞が与えられました。今後も継続して実施していきたいと思います。
・シラバスと授業内容があっていない。 (保健科学教育部) ・保健科学教育部教員の担当科目ではなく全専攻系及び各専攻系間共通科目に関する意見とのことですので、医・歯・薬・栄養・保健の学部及び各教育部の委員で構成されている医療教育開発センター会議で、大学院生の意見・要望として配慮していただくよう伝えておきます。なお、講義の際、担当教員にシラバスに関する質問を個別にしてみてください。
・現在自分が選択した授業、カリキュラムに関しては特に不満はないが、時に専門的すぎて理解出来ない事もある。 (口腔科学教育学部) ・大学院教育は専門教育ですので、自分の研究分野以外のものは、理解しにくい内容もあるようです。しかし、他分野の研究を知ることは、今後の自分の研究に役に立つことが多いのも事実です。一つの授業に関して、自分の研究にどう結びつくのかという観点で受講してみるのも一つの方法かと思います。
・企業からの招待講義がもう少し多くてもいいような気がする。 (先端技術科学教育部) ・先端技術科学教育部では、多数の企業の方に非常勤講師として来ていだたき、授業を実施しておりますが、工業会(工学部同窓会)の協力により、企業の最前線で活躍されている卒業生による講義の開講を推進しているところですので、今後こういった機会が増えてくると思います。
大学の施設・設備について
・一つの部屋で半分は白衣を着て動物実験をしており、その半分は、高齢者の方を被験者として体力テストを行っているので、ケガのないようには気をつけているが、やはり一つの部屋で動物実験をして白衣を着ている人間とかたや半分では高齢者の方を対象に体力テストを行っているという面では、ちょっと狭すぎるということと、衛生面でも疑問に思う。体力テストを、僕らの研究室だけではなく、同じ健康科学の別の研究室で行っているので、総合科学部が建て直されるということも話を聞いているので、もし今後可能であればそういう体力テストを行える部屋というものを確保していただければと思う。(人間・自然環境研究科) ・改修工事ではそういうことが起こらないように、お願いしています。
・駐輪場の数が少なく、芝生の上などに駐輪している自転車、バイクをよく見かけます。またオートバイ専用の置き場に何ヶ月も放置されている自転車や明らかに壊れたバイクなどがあり、撤去してほしいと思います。雨の日などは屋根付きのオートバイ専用の置き場は、自転車でいっぱいになっています。 (人間・自然環境研究科)
・放置自転車、バイクについては、常三島地区全体で毎年1回整理をし、処分を行っていますが、処分してもご指摘の状況ですので、対応については総合科学部駐車場委員会で検討させていただきます。

一方で、毎年自転車を駐輪場に放置したまま卒業してしまう方、駐輪場に自転車を止めない方、下宿に自転車を持ち帰らず大学に放置したままの方がいます。学生の方々にも駐輪マナーを守ってくださるようお願いします。

・大学のメールアドレスが外部から受信できないため、学会や帰省などで長期間大学に居ない場合非常に不便です。Webメール形式でもかまわないので、外部からでもチェックが可能にしてほしい。 (医科学教育部)
・高度情報化基盤センターの学生用メールサーバにアカウントを持っている場合には、VPN接続と呼ばれるものを用いて、学外から学生用メールサーバにアクセスしてメールを読むことが可能です。

詳細については、教育用計算機システムのホームページ(http://www.stud.tokushima-u.ac.jp/)の「VPN接続」のところを参照ください。不明な場合は、高度情報化基盤センターの教職員に問い合わせてください。

なお、学外からメールを使うためには、全学共通教育において「インターネットの利用許可申請」を行っておく必要があります。

Webメールに関しては、現在、導入を検討しているところです。

・基礎A棟の「くらら」付近に、土、日曜日も通行できる通路がほしい。 (医科学教育部)
・医学基礎A棟の、医学部玄関からホールを南へ通る、建物を通り抜ける希望と思いますが、新たな通路の設置は、建物の構造上不可能ですし、土日祝日に一部入口を開放することも防犯面が不十分になりますので、実施できません。

なお、医学基礎B棟南側、栄養学科棟との間に年度内に駐輪場が設置されるので、自転車通学の学生は、建物を通り抜ける必要は無くなると思います。

また、医学基礎A・B棟に配属分野がある大学院生には、入棟用パスカードを発行し、玄関ではない別出入口から入棟が可能です。ただし、医学基礎A・B棟に配属分野がない大学院生には、入棟理由がない限り医学基礎A・B棟への入棟用パスカードを発行はしておりません。

・実験室をもう少し作っていただきたい。(空き部屋がほしい。)(口腔科学教育部) ・大学内に余分なスペースが無く、実験室が狭いというのは、共通の認識のようです。しかし、物理的スペースの改善は当面、考えられません。限られた空間で研究を行うためには、無駄なスペースや使用頻度の低い場所を有効に利用するしかありません。担当教員と相談して、そのような場所がないか確認してください。適当な研究場所がないと思われる場合は、申し出てください。
・図書館の本をもっと増やしてほしい。 (保健科学教育部) ・蔵本分館では、平成19年度の1年間で新たに受入した図書は1、267冊、そのうち寄贈図書を除き、購入したものは911冊で約550万円分の限られた予算の中で非常に厳しい状況となっております。今後もできるだけ皆さんの要望に応えられるよう蔵書構築を行ってまいります。 なお、附属図書館では、学生用図書の購入リクエスト制度がありますので、ご活用ください。その他、寄贈図書につきましても、引き続き寄贈依頼を行います。
・平成19年度の回答に大学院生の学習環境の場をこれ以上拠出する場がないとあるが、平成21年度の人数等を考えても絶対に改善していただきたい。大学としての方針を伺いたい。(保健科学教育部) ・平成20年度中に保健学科C棟の改修が完了し、それに伴って、現在のA棟及びB棟の大学院生の学習環境も改善される予定です。なお、今年度の補正予算でB棟の改修費が付き、学習環境も改善できるよう検討を進めています。
・深夜になると、街灯や建物内の照明が少なくなって暗いため、障害物や階段がわかりづらくなっています。照明はセンサーで自動で点灯、消灯をするようになっていると思うのですが、センサー自体の電源を切っているようです。何度か転倒や衝突しそうになったことがあり、怖いと感じています。建物の出入り口付近や、エントラスの照明を深夜でももう少し明るくしていただけたらと思います。(先端技術科学教育部) ・エコ棟(総合研究実験棟)外、一部の建物で夜間エントランスの照明が暗すぎてご不自由をおかけしているようです。早急に調査を行い建物の出入口付近や、エントランスの照明を明るくし、事故の起きないようにします。
進路・就職活動について
・就職活動に対するイベントが工学部中心ということもあり、総合科学部、人間・自然環境研究科には不利ではないだろうか。また、就職支援室からの就職活動の情報など、メール配信されることは非常に助かるが、情報量が多すぎて見るのに大変な時がある。大学院生向けなど、情報をいくつかに区切ってほしい。 (人間・自然環境研究科)
・イベント場所の設定について、参加学生数が、多ければ350人を超える場合があるため、一度に収容可能な工学部創成学習スタジオを、主な会場としています。内容について、ほとんどのガイダンス等は、全学生を対象とした内容のものを中心に実施しています。

就職支援室からの情報メール配信について、情報提供は閉ざすことなく、できるだけ多く発信しています。その中から自分に必要なものだけを利用してください。個人が希望する情報のみを、その個人へメール配信することは不可能です。今後は、大学院生は採用しない旨が明確に表示されている求人票については、配信を行わないようにします。しかし、学部採用表示の求人票については、大学院生採用の可能性もあり、必要としている就職活動学生のために今後も配信を行います。

・博士取得後、2年間くらいの短期でかまわないのでポストとスタートアップ資金を提供していただけると、徳島大学の博士課程に進学する率が上がると思う。博士課程の後の進路がMD以外は特に厳しい。頑張って成果の出ている人間でも、チャンスに恵まれずポストにつけないケースもあるので、外部から競争資金を取るまでの猶予として数年のチャンスを徳島大学卒業生限定でもらえると、大学院生の人数も増えるのではないか。 (医科学教育部)
・現在、徳島大学にご要望の制度はありませんが、日本学術振興会の特別研究員の制度を利用し、大学に研究者として在職されている方がいます。

詳細は、日本学術振興会のHP(http://www.jsps.go.jp)をご覧ください。

・本学の研究室ではMD取得の方と薬学卒の方と、その他工学、栄養学の出身の方がいますが、医学・薬学までの方だとアルバイトしてもある程度の金額がもらえるので、どうにか生活ができると思うのですが、やはりそれ以外の方になると、どうしても大学院の研究をしつつ、アルバイトをするとなると生活を窮する後輩をたくさん見ていまして、特に、修士論文の真最中にも関わらず、やはりアルバイトをしないと生きていけないというそうゆう窮状を見て、見るに見かねてしまう様な状態だと思います。できれば、そうゆう所も、補助していただけるとありがたいと思うのですが、全学になると厳しいと思うので、できればある程度基準を決めていただいて、その中のクリアした学生だけでも良いので補助していただけるような制度ができるとすごくありがたいと思います。(医科学教育部) ・大学の間でも、大学院生の誘導化が進んでおり、ある程度取り合いと言いますか、優秀な大学院生を獲得する事は我々にとっても非常に重要な課題になっているわけです。ご存じのとおり東京大学は、もう全員授業料免除ということで、その資金がある大学ほど、更に強くなるという傾向が出てきています。これに対抗して我々も充実させるために、大学それから学部とか協力し合って、基準としては、成績がある程度一生懸命真面目にやっているということでないといけませんし、それから困窮度という事も当然条件に入りますので、そのことを勘案して対象を決めていこうということで、現在、例えば本部が検討していただいているような支援だけでも、今までと見比べますとかなり充実してくると思われます。少なくとも医科学教育部でも半分以上くらい方が受けられる位になるのではないかと思いますが、いま4年次という方ですと、これは受けられません。ただ、学部の方で、今年度から前倒しで後半にある程度支援をしようというということで、予算化を今進めて検討しておりますので、できるだけ勉強しやすいような環境は作るようにこれからも努力することで、大学院の受入の競争力も我々高めなければいけないと思っています。経費節減の関係で実現は難しいかもしれませんが、今後、検討していきます。
・研修医義務化により、大学院の入学生が減少しているのに、大学院を修了した後の大学に残るポストが限られているため、大学院希望者減少につながっていると思う。大学院大学になり、このような状況は良くない。病院ポストを含めた包括的な対策が必要はないでしょうか。 (口腔科学教育部) ・ご指摘のとおりです。今後大学院大学として、修了後のポスト確保のための対策を早急に設定して行きたいと考えています。
・公募などの求人情報の案内をしていただきたいと思います。個人で探すには限界があり、情報不足になっています。 (先端技術科学教育部)
・就職支援室では、メール配信による求人情報の提供を行っています。その内容は、希望学生が就職支援室で申込(メール配信登録)を行うと、企業等からの求人票が就職支援室へ届くと直ぐに、「会社名、勤務地または本社所在地、職種」の求人情報を、就職支援室から登録先へメール配信するものです。メール配信を行った求人票の全ての情報を就職情報検索システムに取り込むと共に、ファイリングして就職支援室内に配架していますので、活用してください。また、大学や研究所等の公募は、普通、関係学科・研究科に送られて来ます。従って研究科等の掲示等から情報を得てください。就職支援室は民間企業等の求人窓口として活用ください。

工学部では、各学科・コースで、企業等からの推薦依頼や募集案内を掲示等により、対象者に公開していると思います。

また、教員や研究職の公募状況は、徳島大学のHPから 大学紹介 > 教職員採用情報へと辿っていただくと、「研究者人材データベース(JRECIN);http://jrecin.jst.go.jp/seek/SeekTop」へとリンクされています。このサイトが信頼できる公募状況を入手する確実な手段だと思います。

その他
・盗難騒ぎや女性が襲われる事件を聞き、夜間構内を歩くことに不安を感じます。セキュリティの強化をお願いします。 (人間・自然環境研究科) ・総合科学部1号館は全体に建物内が暗いこともあり、こういった事件が起こったと思われます。改修が計画されていますので、状況はよくなると思われますし、改善について検討したいと思います。
・昨年も要望に出ていたが大学院生の授業料を下げてほしい。また経済的な援助も充実してほしい。非MDの場合は特に、アルバイトにも出られないため、返還義務のある奨学金と数万円のTA費で生活しなくてはならない。前年度に学費と奨学金の免除について回答してあったが、明確な基準が示されていないため、この二つに頼ることは難しい。明確な基準を示し、この基準をクリアーしたものは全員免除となるような予算組をしてもらいたい。(奨学金の場合は、基準をクリアーしても免除対象にならなかった場合大学が代わりに返済するなど。)留学生の支援も大事かもしれないが、日本の経済事情を考えると、このままでは今後日本人の大学院への進学率は経済的理由で減少していくと思われる。日本人の優秀な人材をたくさん輩出するためにも経済的支援に更に一層の支援をして頂きたく思います。(医科学教育部) ・授業料額については、文部科学省が定める授業料標準額(国立大学等の授業料とその他の費用に関する省令)であり、法人化になった現在においても、平成17年度から変わっていません。(年額:535,800円、半期分:267,900円) 授業料免除は、免除ができる実施可能額は、授業料収入予定額の5.8%以内となっており、本学においても、規則から「経済的理由によりかつ学業成績が優秀」である学生は免除対象の適格者ですので、適格者は全員が全額免除または半額免除を受けています。


1.経済的理由:家族の方の収入額は、それぞれに計算し、家計の算定をします。家族に、就学者や障害者がいる場合、特別な事情は家計から一定額を控除し、控除後の額が、基準額以下であることが条件です。

 

*全額免除の場合(世帯人員が4人として)
学部生:1,750,000円 修士課程:1,920,000円 博士課程:2,660,000円
*半額免除の場合(世帯人員が4人として)
学部生:3,340,000円 修士課程:3,640,000円 博士課程:5,070,000円


2.学業成績が優秀:
(1) 学部1年次の場合は、高等学校の調査書における学業 成績の評点が3、5以上であること。大学院1年次の場合は、入学試験の成績の 順位が上位2分の1以内であること。
(2) 学部2年次以上の場合は、標準修得単位を修得し、学年の前年までの成績の順位が上位2分の1以内であること。大学院2年次以上の場合は、前年までの成績の順位が上位2分の1以内であること。

また、日本学生支援機構の奨学金の返還免除については、特に優れた業績をあげた大学院生を対象とした返還免除制度があります。この制度は、第一種奨学金の貸与を受けた学生で、在学中に特に優れた業績をあげた者として日本学生支援機構が認定した場合には、貸与期間終了時に奨学金の全額または一部の返還が免除される制度で、約3割の学生が適用されます。大学から日本学生支援機構へ推薦する際は、学内の選考を経なければなりませんが、選考時の評価基準や評価項目については選考要領で定められており、学問分野での顕著な成果や発明・発見のほか、専攻分野に関する文化・芸術・スポーツにおけるめざましい活躍、ボランティア等での顕著な社会貢献などを含め評価されます。これらの評価基準及び評価項目については、申請書類配布時にお渡ししています。

平成19年度は、修士・博士前期課程において、奨学金貸与終了者121名のうち38名が、博士・博士後期課程において、奨学金貸与終了者36名のうち11名が返還免除を受けました。

なお「基準をクリアーしても免除対象にならなかった場合大学が代わりに返済する」というご意見につきましては、奨学金が個人に貸与されたものであり、かつ返還の義務があるという大前提に立てば、大学が代わりに返還するということ自体、奨学金の制度上の趣旨に馴染まないものと考えます。

経済的な支援を含め、充実した大学院環境作りについても、今後検討していきたいと思います。

また、医科学教育部及び栄養生命科学教育部の大学院生を対象に、金融機関から授業料相当額を借り入れた場合、奨学支援として在学期間中の利息相当額を奨学金として給付する制度があります。この制度をご利用されたい方は、医学・歯学・薬学部等学務課大学院係へお越しください。

・研究費を繰越制にはできないでしょうか。繰り越されたお金で高価な機械を調達可能になる等、金銭面での研究室のフットワークが軽くなるように思えますが。(先端技術科学教育部)
・一般的には、研究費の繰越しは可能ですが、研究費の中にも種類があり、それぞれの制度・規則は異なります。

大学予算の繰越しは、(1)大学全体の決算により生じた剰余金が経営努力として承認された場合に目的積立金として中期計画で示された使途に限り繰越使用できる制度と、(2)教育改革や研究推進等の特定事業に伴う運営費交付金が措置されている場合に成果目的の未達成部分に伴う経費のみ繰越使用が可能となる制度があります。なお、目的積立金は、中期計画期間を超えた使用については原則認められておりません。

これらを踏まえ、ご質問のあった高額設備の調達にかかる繰越しについては、今後、教育改革等の特定事業を計画する中で検討していきたいと考えています。

なお、一般的な講座費は当該年度に必要な経費として配分された額であり、当該年度中に使用する性格の経費であるとご理解いただくようお願いします。

学部卒業予定者からの主な意見等 対応
全学共通教育(カリキュラム、授業内容等)及び専門教育について
・現在、私は自然システム学科生命・環境コースに所属しています。来年度、総合科学部は、現在の人間社会学科・自然システム学科の2学科10コースから、3学科7コースに改組し、生命・環境コースは「社会創生学科」、環境共生コースに変わると聞きました。生命・環境コースでは複雑な環境問題に対応するため、深い専門性とともに文系理系にとらわれない幅広い知識を得て、文系・理系の両方面から環境問題を理解することを目標としていますが、大学4年間を振り返ると、専門科目を学ぶことで精一杯でした。深い専門性と幅広い知識を大学4年間で得るのは時間的に難しいように思えますが、どのようなカリキュラムが組まれているのでしょうか。(総合科学部) ・専門科目を学ぶことで精一杯ということですが、たくさんあるそれぞれの専門科目をある程度学んでいれば、深い専門性と幅広い知識を身につけることができているのではないでしょうか。加えて学部共通、学科共通の科目を履修していれば分野共通の知識、理系の場合は分野共通の基礎に相当する横の繋がりもしっかりできていると思われます。いわゆる「T字型」の教育です。
・英語の授業は10人程度の少人数で、対話型の授業を行うべきだと思います。授業中に各学生が英語を話す機会を多く得ることで、実際に使える英語が身につくと思います。(総合科学部) ・現在、英語の少人数授業として「発信型英語(コミュニケーション力を重視)」を22人~23人程度で行っていますが、更に少人数授業が行えるように努力していきます。
・全学共通教育を1年で修了し、2年前期から専門教育を始めてほしい。(歯学部) ・本学は、豊かな人間性と優れた専門性を有した人材の育成に努めており、共通教育と専門教育を車の両輪ととらえ、バランスのとれたカリキュラムを設けております。教養科目をはじめとする共通教育の意味するところをお考えいただき、積極的に学んでいただきたい。大学としては少なくとも1年半の共通教育の期間が必要であると考えております。
・全学共通教育の基盤形成科目の英語で、学部必修の授業が人数が多すぎるという理由で抽選になり、他学部の授業にまわされたことがあった。現在、学部は6年制と4年制に分かれており、成績で自分の進みたい方へ進めるかが決まるので、こうした不公平なことがないようにしてあげて欲しい。(薬学部)
・その時の状況がよくわからないのですが、本来履修すべき学年、学期で英語を履修する場合(基盤英語については1年前期、主題別英語については1年後期、発信型英語は2年前期)は、クラス指定を行っており、たとえ人数が多かったとしても抽選等で他学部の授業に回されることのないようにしています。

なお、再履修者については、できるだけ希望の時間帯で受講を許可するようにしていますが、各クラス単位では、本来そのクラスに割り当てられている学部学科学年次の学生を優先します。その点についてはご理解ください。

 

・議論の仕方を学べる講義があれば、社会に出たときに役立つのではないか。(工学部)
・全学共通教育では、今年度から「社会性形成科目群」を設け、コミュニケーション能力を育み、人間力や社会性を身につける授業を行っていますが、これらの授業を受けることによって、「議論する力」の基盤が形成されると考えています。

工学部では、学部授業及び卒業研究等で教員との議論が必要となる科目が設定されていますが、「ディベート」ということであれば、今後教務委員会で必要であるかどうかも含めて検討することとなります。

大学の施設・設備について
・自習や憩いのスペースが少ないので、もう少し増やし、充実させて欲しいです。(総合科学部) ・総合科学部1号館の改修が計画されていて学生のためのスペースは増える計画です。
・4年生は学生証で学科棟に24時間入れるが他の学年でも入れるようにしてほしい。(医学部保健学科) ・保健学科の学生は、教員の許可を得て「授業時間外教室等使用届」を提出することで授業時間外に保健学棟の講義室等を利用できます。また、卒業研究を目的とし、特別に許可を受けた場合においては、指定のスペース(学生研究室、情報実習室等)を23時まで利用できることとしています。学習の目的が卒業研究ですので、4年生と一部の3年次編入生を対象としています。これらのことは、学生の健康や安全あるいは防犯面を考慮して深夜の施設利用を原則的に認めないことにしています。
・自習室を充実させてほしい。(歯学部)
・後期にはチュートリアル室を自習室としています。現在は、口腔保健学科の講義室も不足している状況ですので、自習には図書館などを使用してください。

なお、歯学部は来年、5階の病棟が新しく、その後が口腔保健学科の教育設備等で5階を充実させるという計画があります。その後で、3病棟の改築の中で、いくつかの臨床講座が3病棟に移ります。そういう動きがありますので、その中で部屋を有効活用するように考えています。

・駐輪場のスペースが足りておらず、自転車をとめるところがないことがよくある。長時間放置されている自転車も多く見かけるので、一定期間以上放置されている自転車は処分するなどの処置をしてほしい。(薬学部)
・蔵本地区では、毎年(夏~秋頃)放置自転車の処分をしていますが、更に強化を図ります。

一方で、毎年自転車を駐輪場に放置したまま卒業してしまう方、駐輪場に自転車を止めない方、下宿に自転車を持ち帰らず大学に放置したままの方がいます。学生の方々にも駐輪マナーを守ってくださるようお願いします。

・電力デマンド警報などでエアコンが使えなくなるのをやめてほしい。(工学部) ・文部科学省から室温を28度を越えないようにする。冷房期間を7月1日から9月15日までとする。といった通達に従い省エネルギーに努めている関係上、何かとご不自由をお掛けしています。契約電力を上回る電力使用は経費削減の関係上、厳守しなくてはなりません。消費電力を少なくして、デマンド警報が鳴らないようにするにはどうすればよいかを検討中です。学生の方たちとも話し合う機会を設けて、良いアイデアを出していきたいと思いますので、ご理解とご協力をお願いします。
・大学で行われている工事がどのような工事でいつ完成予定か。何のために行われているのか。といった具体的な情報が学生に伝わっていないと思います。 (工学部) ・徳島大学お知らせシステム、及び徳島大学HPの事務局HP内の施設マネジメント部の箇所に掲載するように現在準備を進めています。
進路・就職活動について
・就職支援室に教員採用試験のイベント等について、総合科学部全体で実際に教員採用試験を受ける学生がだいたい20~30人だと思います。私も今年、教員採用試験を受け、何度か就職支援室にも足を運ばせていただきました。参考書、願書などそういった情報は、本当にたくさん提供していただいていると思います。しかし、実際の受けた人達の情報が少ないと思いました。受験した感想ですとか、感覚、それから気付いたことなど、そういった去年・一昨年に教員採用試験を受けた先輩の話ですとか、これから受験する今年度の受験生同士の交流ですとか、とにかく先輩や受験生同士の交流の場ができるような、もっと情報を手に入れられるようなイベントが開催して下さればとても有りがたいと思います。 (総合科学部) ・教員採用試験を受験した先輩との交流会を、平成21年度から実施する予定です。
・蔵本にも進路指導の人を常駐してほしい。(医学部保健学科)
・常駐ではありませんが、蔵本地区就職相談を、10月~3月の毎週月曜日(休日除く)14時~17時第1集会室(蔵本会館2階)において実施していますので、利用してください。

なお、申込受付は就職支援室(電話で可 TEL:088-656-7635)で行っています。

・就職支援室をどう利用していいか分からない。(工学部)
・まずは、来室してください。「どう利用していいか分からない」と質問すれば、職員が色々な情報の取り方を教えます。

就職支援室では、様々なプログラムを用意して、就職活動を支援しています。 就職支援室内では、(1)求人票の閲覧(2)就職情報検索システムによる求人票の検索・出力(3)就職活動図書・ビデオの貸出/就職関係資料の配布(4)就職相談等の支援を行っていますので、一度、就職支援室へ来て、自分自身で支援内容について、見聞きしてください。

また、就職ガイダンス等を含めた就職活動支援情報を、本学ホームページに掲載していますので、随時確認してください。そして、自分の就職活動に利用できるものは、充分に活用してください。

その他
・英検・TOIECやシステムアドミニストレータをはじめ、その他の資格試験や講座についての情報をもっとたくさん、学生の目につきやすいように提供してはいかがでしょうか。資格を取るということは学生生活を目標ある充実したものにしてくれると思いますし、就職の際にも役立つと思います。(総合科学部) ・総合科学部のホームページの「学務係からのお知らせ」に英検・資格などの情報を載せるようにします。
・4年次の物品購入は無駄が多すぎる。余っている物が続出している。(歯学部) ・実習で用いる物品に関しては、必要なものを購入してもらっています。実習物品の有用性について、今後さらに検討するとともに少量しか使用しない消耗品については共同購入を検討したいと思います。
・3年次の研究室配属について、現在は各研究室何人以上で何人以下配属かということしか決まっていないが、6年制と4年制の比率に偏りがあると、研究の進み具合などで弊害がでるのではないかということが心配だ。(薬学部) ・4年生創製薬科学科と6年生薬学科では教育目標・方針が異なっておりますが、各研究室ではその違いを充分理解した上で研究指導していきます。また、少人数の学生への研究指導ですので、学科や研究の進捗状況の違いに対応した指導ができると考えています。

平成19年度

最終更新日:2011年3月15日

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