愛媛大学先端研究院プロテオサイエンスセンターの山中聡士特定助教、澤崎達也教授、徳島大学先端酵素学研究所の小迫英尊教授らの研究グループは、細胞内のタンパク質分解機構に関わるDCAF(DDB1- and CUL4-associated factor)ファミリーの機能を網羅的に解析し、各DCAFが関与するタンパク質相互作用ネットワーク(インタラクトーム)を体系的に明らかにしました。
本研究では、研究グループが2020(令和2)年に開発した近接タンパク質標識技術「AirID」を用いたプロテオミクス解析により、各DCAFタンパク質の周囲に存在するタンパク質群を細胞内で網羅的に同定しました。さらに、生化学的解析や細胞生物学的解析と統合することで、タンパク質分解活性の高いDCAF群を体系的に抽出する解析フレームワークを構築しました。本研究成果は、近年注目されている創薬戦略「標的タンパク質分解(Targeted Protein Degradation: TPD)」に利用可能なE3ユビキチンリガーゼを拡大するための重要な基盤となるものであり、次世代創薬アプローチの可能性を広げる研究成果です。
本研究成果は、2026(令和8)年4月3日付で米国学術誌 「Molecular Cell」 に掲載されました。
【プレスリリース】次世代創薬技術「標的タンパク質分解」を加速 〜 DCAFタンパク質群の相互作用ネットワークを解明〜 (PDF 1MB)
