令和6年4月1日より「障害を理由とする差別の解消の促進に関する法律の一部を改正する法律」(改正障害者差別解消法)が施行され、合理的配慮の提供が義務化されました。本学において、学内の障がい学生支援に対する理解を深めるため、令和7年9月30日に学生支援担当教職員研究会を開催し、35名の教職員が参加しました。
第一部では、キャンパスライフ健康支援センターアクセシビリティ支援部門長の梅原英裕教授が「障がい学生支援の基本 ~学内で寄せられた疑問から見える課題~」をテーマに講演を行いました。講演後には多くの質問が寄せられ、活発な意見交換の機会となりました。
受講した教職員からは、「合理的配慮について改めて理解が深まった」、「『社会モデルと個人モデル』の話、出席配慮についての対応(配慮の柔軟性)について、理解できた」等の感想がありました。
第二部では、大学院医歯薬学研究部保健学域保健科学部門看護学系看護技術学分野の飯藤大和准教授が「車いす利用学生の移動支援に関する講習」をテーマに、車いすの基本的な使用方法についての講義と実際に車いすを使用し、移乗方法や搬送方法に関する実技講習を行いました。
参加者からは、「『車いすに乗せる』という、一見できそうな動作にも、知識がなければ二次災害を起こしてしまう危険があることを知ることができ、学生支援だけでなく、普段の生活にも役立つ」等の感想がありました。
研究会全体を通して「今回紹介されたような基本的な学生対応については、全教員・職員が把握しておくべきだと思う。教員向けには、各学部のFDなどに取り入れてはどうか。」といった意見もあり、非常に意義深い研究会となりました。
第一部講演会「障がい学生支援の基本 ~学内で寄せられた疑問から見える課題~」
第二部講演会「車いす利用学生の移動支援に関する講習」