【プレスリリース】DNAをより簡便かつ高速に合成する新手法-RNAにも応用可能で、医療・創薬・生命科学を支える技術-

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 徳島大学大学院薬学研究科の三原 菜那 大学院生、徳島大学大学院医歯薬学研究部薬学域の田良島 典子 准教授、南川 典昭 教授らの研究グループは、徳島文理大学との共同研究により、オリゴヌクレオチド (DNA/RNA) を、より簡便かつ効率よく作る新しい化学合成法を開発しました。
 オリゴヌクレオチドは、核酸医薬や遺伝子解析を支える重要な分子です。しかし、現在の標準的な化学合成法であるホスホロアミダイト法では、反応性の高い三価のリン[P(III)] 型ビルディングブロックの安定性が不十分であることに加え、一塩基鎖伸長するたびにリン原子をP(III) からP(V) へと酸化する必要があることから、合成工程が煩雑になるという課題がありました。
 そこで研究グループは、70 年以上前にオリゴヌクレオチドの世界初の化学合成が達成された際の初期研究 に着想を得て、五価リン[P(V)]型の新しいビルディングブロック「ヌクレオシド 3′-ホスホロフルオリダート [P(V)–F]」を開発しました。この原料は保存可能な高い安定性を示し、シリコン系添加剤で活性化することで、酸化工程を必要とせず、従来法よりも速くオリゴヌクレオチド鎖を伸長できることを示しました。さらに、標準的なDNA/RNA 自動合成装置を用いて10 量体、12 量体、20量体の合成にも成功し、DNA に加えて化学修飾RNA への展開可能性も示しました。本成果は、核酸医薬や遺伝子検査を支える合成基盤の新たな選択肢となるもので、将来的には製造効率向上、コスト低減、安定供給、環境負荷低減への貢献が期待されます。
 本成果は、2026 (令和8) 年6 月19 日付で『Journal of the American ChemicalSociety (JACS)』オンライン版に掲載されました。

【プレスリリース】DNAをより簡便かつ高速に合成する新手法-RNAにも応用可能で、医療・創薬・生命科学を支える技術- (PDF 523KB)

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