本学の宮本洋二教授の所属する研究グループが内閣府の第1回日本オープンイノベーション大賞「選考委員会特別賞」を受賞しました

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大学院医歯薬学研究部宮本洋二教授(口腔外科学分野)が、内閣府の第1回日本オープンイノベーション大賞「選考委員会特別賞」を受賞し、平成31年3月5日に表彰式が行われました。受賞プロジェクトは"骨置換型人工骨「サイトランス グラニュール」の開発と実用化"で、株式会社ジーシー、九州大学石川邦夫教授との共同受賞です。

超高齢社会が進行する中、骨粗しょう症やがん、歯周病などによる骨欠損が増加しています。宮本教授は、石川教授とともに、骨や歯の「再生」に関する研究に長年取り組み、骨の主成分である炭酸アパタイトの人工合成に成功しました。

本賞では、その技術を用いた世界初の炭酸アパタイト組成の、そして、わが国初のインプラントのための骨造成に適応のある人工骨「サイトランス グラニュール」が、大学シーズをもとに大学で治験を行い、ジーシー社との協力により実用化したことが高く評価されました。これまで骨欠損の治療では、健康な部位から骨を採取する骨移植が主に行われてきましたが、身体への負担が大きな治療法でした。炭酸アパタイトは体内で骨に置き換わる性質を有するため、自家骨移植なしに骨を再生することができます。今後、患者さんの負担が大きく軽減されることが期待されます。

日本オープンイノベーション大賞は、わが国のオープンイノベーションを更に推進するため、今後のロールモデルとして期待される先導性や独創性の高い取組を称えるもので、第1回となる今回は、選考委員会による選考の結果、内閣総理大臣賞をはじめ、12の賞が14の取組・プロジェクトに授与されました。

 

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表彰式の様子(宮本教授は右端)


 

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