徳島大学が、明治大学及び徳島県と連携講座を開催しました

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11月4日(日曜日) の午後1時から、明治大学の駿河台キャンパス (リバティタワー、リバティホール)において、徳島大学は、明治大学及び徳島県とともに、連携講座の第6回目として、日本農業の原点「にし阿波の傾斜地農業」~世界農業遺産に認定された持続可能な農業とくらし~を開催いたしました。

徳島県西部の2市2町(美馬市・三好市・つるぎ町・東みよし町)の急峻な傾斜地おいて、棚田、段々畑のような水平面を形成せず、傾斜地のまま農耕し、採草地で採取した敷き草を畑にすき込むことで、風雨などによる土壌流出を最小限に抑え、そば等の雑穀や伝統野菜に山菜、果樹などを組み合わせた少量多品目栽培を長年にわたり続けてきた結果、山々の斜面にはりつくように形成された集落、田畑、採草地、里山の美しい景観とそこで営まれる、自然と調和した人々の暮らしが「日本の原風景」とも称され、国内外から多くの観光客を招いている、「にし阿波の傾斜地農業」が、本年3月に世界農業遺産に認定されたことを踏まえ、改めて、世界農業遺産の意義、認定された地域の魅力等を首都圏在住の方々に紹介するために今回の講座を開催しました。

講座は、2つの基調講演とパネルディスカッションで構成されました。 基調講演では、最初に国連大学サスティナビリティ高等研究所の永田明客員シニア・リサーチ・フェローから、「世界農業遺産とは」と題して、世界創業遺産制度、意議、活用、国内外の認定地等について、詳しいお話がありました。

続いて、本学の内藤直樹大学院社会産業理工学研究部准教授から、「にし阿波の傾斜地農耕システム」と題して、にし阿波の傾斜地農業について、どのような農業なのか、何故認定されたのか、その抱える課題等について詳細なお話がありました。

最後のパネルディスカッションでは、明治大学副学長竹本田持(たけもとたもつ)教授のコーディネートの下、講演者お二人に加え、株式会社AWARE(あわれ)榮高志代表取締役、つるぎ町役場大島理仁(おおしままさひと)商工観光課課長補佐が参加し、「にし阿波の傾斜地農法についての現在、未来等についてディスカッションしました。

講座には、約70人の方々にご参加いただきました。参加者の皆様は、熱心に講演に聴き入り、また、パネルディスカッションの時間の最後には、活発に質問されるなど、盛会のうちに講座を終えることができました。

なお、今回の連携講座は、徳島大学、明治大学及び徳島県が、地域(社会)貢献と人材育成に寄与することを目的として締結した包括連携協定(平成25年11月3日付)に基づく事業の一環として、開催したものです。

 

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講座開催にあたり挨拶する吉田地域・産官学連携担当理事

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講演する内藤社会産業理工学研究部准教授

 

 

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