「にし阿波の傾斜地農耕システム」が、世界農業遺産に認定されました。

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平成30年3月8〜9日にローマ(イタリア)で開催された国連食糧農業機関(FAO)・世界農業遺産科学助言グループ(SAG)委員会において、本学が支援をおこなってきた「にし阿波の傾斜地農耕システム」が、世界農業遺産に認定されました。

にし阿波地域(三好市・美馬市・つるぎ町・東みよし町)には、斜度40度を超える急傾斜地でありながら段々畑等の水平面を作らず急傾斜のまま持続的な畑作がおこなわれてきました。そうした傾斜地農法は、カヤのすき込みによる土壌流出の防止や、独自の農具を使用した耕作技術などによって成り立っています。また、そこでは雑穀や野菜などの地域固有品種の栽培や、日本の原風景ともいえる山村景観、農耕にまつわる伝統行事なども継承されています。

本学は、世界農業遺産推進協議会の会員やアドバイザーとして、大学院社会産業理工学研究部社会総合科学域の内藤直樹准教授を中心に、登録に必要な支援を行ってきました。今後も遺産地域の保全と活用に向けた支援を行なっていく予定です。

 

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2014年に傾斜地の畑において学生らと土壌サンプルを採取している風景

 

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