地域創生センター『伝統をメイク』「伝統にチャレンジー中高生がプロフェッショナルとつくる阿波人形浄瑠璃ワークショップ-」を開催しました

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徳島大学地域創生センターでは重点プロジェクトとして「伝統にチャレンジ-中高生がプロフェッショナルとつくる阿波人形浄瑠璃ワークショップ-」を去る8月に6日間の日程で実施しました。

本プロジェクトは、徳島県の伝統文化である「阿波人形浄瑠璃」の保存と継承、そして新しい価値の創造に取り組むことを目的として昨年度からスタートした、徳島大学フューチャーセンター「伝統をメイク」 プロジェクトの第2弾として実施されたもので、徳島に広く伝わる、「傾城阿波の鳴門」に登場する、 「お鶴」を作ることに挑戦しました。浄瑠璃人形の頭(かしら)、手足については、先端のスキャン技術等を用いて3Dデータによるアーカイブ化を進めており、これらのデータを活用して、3Dプリンターで製作を行いました。また人形の着物については、現在では生産が難しい、古典的な文様をコンピュータで取り込み、布プリンターで再現しました。

本プロジェクトには、あわっ子文化大使の中学生を含む、徳島県下の中高生を中心に、36人が参加しました。人形浄瑠璃の歴史の学習、人形浄瑠璃の鑑賞、人形師による木彫りの見学から始まり、頭、手足づくり、着物づくり、資生堂のトップヘアメーキャップアーティストである、計良宏文氏を招いての頭のメーキャップへと進み、メークを施した人それぞれの個性が発揮された頭ができあがりました。最終日には、国内外で活躍されている人形遣い、木偶舎の勘緑氏をお招きして人形拵(こしら)えを行い、完成した人形を「主遣い、左手遣い、足遣い」 の三人一組で実際に操りました。

講座が進むごとに参加者は、先端技術への関心と共に人形浄瑠璃の伝統への関心の高まりを見せ、その中で、新しい伝統づくりに挑戦することになりました。

なお、本プロジェクトについては、今後も継続して実施していく予定です。

 

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参加者にメーキャップの模範を見せる、計良氏

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メーキャップを施した制作者の個性を反映した人形の頭
(一番手前は、メーキャップを施す前の頭)

 

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参加者に人形の操り方を指導する勘緑氏

 

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