エンゲル・松江記念市民音楽祭を開催しました

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11月3日、徳島大学常三島キャンパス内の地域連携プラザ「けやきホール」において、エンゲル・松江記念市民音楽祭等が徳島大学総合科学部ドイツ兵俘虜研究会の主催で開催されました。

音楽会の演奏は、徳島エンゲル楽団・合唱団,徳島大学学生有志(交響楽団・リーダークライスほか)によるもので、「徳島エンゲル楽団」の名は、ちょうど100年前の板東俘虜収容所にいたプロのヴァイオリニストで捕虜の楽団「エンゲル・オーケストラ」の指揮をしていたパウル・エンゲルに由来します。パウル・エンゲルは,徳島市民有志の要請を受けて演奏を指導しました。パウル・エンゲルの指導を受けた徳島市民が結成したのが「徳島エンゲル楽団」という名の弦楽合奏団です。

今回は昨年に引き続き、この由緒ある名を引き継いだ市民楽団が中心となって、板東や徳島の収容所で捕虜たちが演奏した曲(第九の合唱の部分を含む)や、旧「徳島エンゲル楽団」が演奏した曲を、再現演奏会として取り上げました。

また、演奏の前には、佐藤征弥准教授(生物資源産業学部)による講演「ドイツ橋とめがね橋はなぜ作られたのか? ドイツ兵による公園作りの全貌」も行われました。佐藤准教授は昨年、独自の実地調査に基づいて、大麻彦神社周辺に現存する「ドイツ橋」「めがね橋」のみならず、周辺の道路その他の作成も捕虜たちが行ったことを詳細に実証され、このことは新聞にも大きく取り上げられたことがあります。

その他、演奏の合間には、日本赤十字社徳島県支部による板東収容所に関する紙芝居、ドイツ兵の慰霊碑を守り続けている高橋敏夫氏のインタビューも行われ、会場はほぼ満席となりました。

 

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「歓喜の歌」の演奏

 

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