蔵本キャンパスで弥生時代から古墳時代の大規模集落と銅鐸片等が発見されました

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平成24年4月から行われた立体駐車場建設予定地内の発掘調査で、弥生時代から古墳時代の大規模集落と銅鐸片等が発見され、2月9日に地域の方々に公開し、説明会を行いました。

蔵本キャンパスの庄・蔵本遺跡は、四国では最大級の弥生時代の初期農耕集落跡です。同遺跡は1980年代から調査が行われ、これまでにも集落、畑、用水路の遺構などが発見されています。

今回発見された遺構は、住居跡約10棟、井戸4基、お墓3基などで、土器や木製品も多く出土しました。今回発見された銅鐸片は、銅鐸の飾耳の破片と考えられ、中央部に穴を開けて紐を通し、ペンダントのように使用されていたと推測されます。このような銅鐸の二次利用は東海地方では確認されていますが、西日本では今回の出土例が初めてです。当時の住民が海を越えて東海地方とも交流があった可能性も考えられます。

今回発見された遺構は、立体駐車場建設工事に伴い、埋め戻されますが、埋蔵文化財調査室で調査が継続され、出土した土器等は保存されます。

 

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発見された銅鐸片
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井戸の遺構

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