高齢社会を担う地域育成型歯学教育

健康長寿社会を実現するためには、生活習慣病の克服が重要であり、咀嚼障害の予防・治療・維持及び口腔ケアに加えて、正しい食・咀嚼習慣の指導を担う歯科医療従事者の役割は非常に大きく、優れた人材の養成は喫緊の課題です。

高齢社会に求められる歯科医療従事者像は、問題意識を持ち、どこでも(歯科診療所だけでなく在宅や福祉施設でも)、そして誰に対しても(コミュニケーションの難しい要介護高齢者を含めて)、その保健・医療・福祉を専門的立場から担える歯科衛生士及び歯科医師です。

これらの課題を解決するため、本取組では入学早期からの学内授業における歯科医療系学生としての必要な気づきを、学外体験学習での地域高齢者との交流に繋げて、医療人としての自覚と人間力の向上をめざし、また地域に根ざす口腔保健・高齢者福祉の重要性を体得することを目的とした地域育成型(地域を育て地域に育てられる)歯学教育を展開します。

地域社会人ボランティアを活用した教養教育

徳島大学では全学共通教育において、地域社会の様々な分野で活躍し、大学教育・教養教育に造詣の深い社会人を迎え入れ、お互いに対話をしながら学び合う体験型授業を開設しています。

この授業では、コミュニケーション力を育成し人間性や社会性を涵養することに重きをおいており、自ら学ぶことの意義を体得します。

このような学生・社会人・教員の三者で互いに学び合う場としての「学びのコミュニティー」の輪を地域に広げて行き、大学を中心とした知の循環型社会の構築に寄与したいと考えています。

最終更新日:2011年3月18日

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