中国・四国高度がんプロ養成基盤プログラム
中国・四国地方におけるがん薬物療法専門医、放射線治療医、腫瘍外科医、緩和医療専門医、精神腫瘍医、がん専門薬剤師、がん専門看護師、医学物理士、歯科口腔外科医、癌専門栄養士、臨床心理士などがん専門職医療人の絶対数の不足と偏在の改善を図り、がん対策基本法の目的である中国・四国地方におけるがん治療の均てん化に資するため、中国・四国地方の10大学大学院と40のがん診療連携拠点病院が協力しがん専門職医療人を養成するため、中国・四国高度がんプロ養成基盤プログラムがスタートしました。高度な技術と知識だけでなく、チームとしてがん診療を行うことができる医療人を養成するため、多職種共通コアカリキュラムを履修することでチーム医療のノウハウを身につけることができます。国際的視野でエビデンスを発進できる研究マインドと技術、知識を育成し、国際的に活躍できる能力を開発、地域医療と高齢社会にも対応することのできる専門医療人を養成します。さらに、育成された人材が広域に連携する効果的な組織を構築します。人材育成のための指導者の教育能力を高めることを重視したファカルティディベロップメント(FD)やインテンシブコースを開講するなど、教育の成果を評価改善することのできる永続的な組織とするとともにがん治療の最新情報を国民に広め、地域全体の医療環境を整備する体制を構築します。
本プログラムは中国・四国地方の全域にわたる大学院、がんセンター、がん診療連携拠点病院が参加する多職種の高度がん専門医療人養成の教育プログラムです。各大学等の持 つ特色、地域性を活かし互いに補完し止揚する教育拠点を確立します。高度なレベルで標準化された共通コアカリキュラムおよびeラーニングによる域内統一カリキュラムによる教育(共育)と、大学間連携による優れた指導者による大学、分野、職種をこえた専門職連携教育(協育)、英語教育と海外先進施設との連携により国際的に活躍する人材の養成と、地域医療機関・患者会との連携による在宅高齢者がん医療に貢献する専門医療人の養成を特徴としています。高度専門知識に加え、チーム医療・リサーチマインドを身につけた全人的高度がん専門医療人が多数輩出されることにより、中国・四国地域におけるがん治療の均てん化、標準化が実現され、各大学、地域における臨床研究や橋渡し研究の活性化が期待されています。
各大学等の持つ特色、地域性を活かし、互いに補完、止揚する教育拠点を確立します。エビデンスを発進できる研究マインドと技術、知識を持ち、国際的に活躍できる能力の開発を行い、同時に地域の現状を把握し、高齢社会に対応することのできる専門医療人を養成します。
臨床腫瘍学コースを創設し腫瘍内科医、放射線治療医、緩和医療医、腫瘍外科医を計画的に養成します。さらに腫瘍内科講座、放射線治療学講座を新設、インテンシブコースやFDに力を入れて指導者を育成し、大学間の相互乗り入れにより域内で共有の人財として大学院生を協育します。
チーム医療に必須ながん専門医療人として、がん専門看護師、がん専門薬剤師、医学物理士、がん専門栄養士、臨床心理士、歯科衛生士などを育成します。新たにがん専門薬剤師コース(徳島文理)、医学物理士コース(広島)、臨床心理士や歯科衛生士も含めたインテンシブコース(岡山)を増設し養成人員を拡充します。
臨床腫瘍学コース(インテンシブ)
がん治療認定医、がん薬物療法専門医、腫瘍外科医、放射線治療医、がん専門看護師、がん専門薬剤師、がん専門栄養管理士、緩和医療専門医などすでにがん専門医療にかかわる資格を取得している医療スタッフを対象に、スキルアップならびにコミュニケーションの場を提供することにより、multidisciplinary conferenceを通して、集学的アプローチを理解し積極的に推進できる人材を育成します。
臨床腫瘍地域医療学コース(インテンシブ)
地域医療を担う医師、メデイカルスタッフを対象に、セミナーを通して、がん地域医療を積極的に推進できる人材を育成します。
臨床腫瘍緩和医療学コース(インテンシブ)
地域医療を担う医師、メデイカルスタッフを対象に、セミナーを通して、がん地域緩和医療を積極的に推進できる人材を育成します。