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徳島大学VISION

令和5年4月、徳島大学が育成する人物像や方向性を明確にし、学内外のステークホルダーに向けて象徴的に表したINDIGO宣言を策定しました。
このINDIGO宣言に基づき、「教育」「研究」「社会との共創」「医療」「組織運営」の5つの骨子における重点目標と戦略を「徳島大学VISION」として策定しました。

【徳島大学VISIONにおける5つの骨子】
【教育】 進取の気風の醸成と未来を切り拓く人材育成
【研究】 イノベーションを創出するプラットフォームの構築
【社会との共創】 地域の中核となり、世界の課題を解決する社会連携の推進
【医療】 高度、先進、全人的医療の提供と人間愛に溢れた医療人育成
【組織運営】 魅力と活力ある経営体としての大学へ 

教育

進取の気風の醸成と未来を切り拓く人材育成

真っ白な人材がさまざまな人、情報、出来事と反応を繰り返し、何度も外気にさらされて、進取の気風に染まり高度専門人材に自律的に進化していく。徳島大学はそのような学びの場を目指します。そして構成員が全力で学生に寄り添い、「⻘は藍より出でて藍より⻘し」を体現した、大学、地域、そして世界の未来を自ら切り拓くことのできる人材を育成します。

社会ニーズの急速な変化に即応し、知識集約型未来を切り拓く人材の育成 

◆国内外の社会変化に応じて求められる、革新的で起業家精神を持った「進取の気風」に溢れる人材の育成を図るため、柔軟かつ機動的に教育プログラムや組織の改編を行います。
◆専攻分野での学びで身に付けた、課題設定から探求に至る基本的思考行程と専門性に加え、異分野の知見も含めた幅広い教養、さらにはデータリテラシーをも身に付けたSociety5.0社会において活躍できる人材を育成します。
◆医師など、特定の職業に就く人材育成を目的とする課程では、必要な資質・能力を意識して教育課程を高度化することで、その職業分野を先導する中核人材を育成します。
 
 

学生目線に立った支援の充実、新時代に即した高大連携・高大接続と入学者選抜制度の構築 

◆奨学金制度や学修支援体制を充実させ、学生目線に立った支援を行い、誰も取り残すことなく全ての学生が自らの成⻑を実感できる大学教育システムの構築を目指します。
◆高大連携・高大接続教育の強化により、地域への教育貢献を果たすとともに、時代の変化に即して柔軟に入学者選抜方法を発展させ、多様な学生の受け入れを望む本学と、本学への進学を望む学生双方の満足度の向上に努めます。
 
 

国際感覚を持つ、多様で活力のある高度専門人材の育成 

◆海外の大学との連携強化と国際的教育プログラムの提供等により、学生が多様な価値観に触れる機会を増やすとともに、国際ネットワークの構築を進め、国際感覚を身に付けた人材を育成します。
◆大学院では専門性を高めると同時に、学内外でのさまざまな経験を通じて、異分野との融合知を身に付けた高度専門人材を育成します。
 

研究

イノベーションを創出するプラットフォームの構築

普遍の真理の探究と社会課題解決に貢献できる革新的研究こそが、徳島大学の価値の源泉となり成⻑の駆動力となります。その実現のために、構成員が優れた研究の実現を志すフィロソフィーを醸成し、従来からの強みを磨き上げて「知」「人」「資金」が行き交う自由闊達な研究の場を構築します。そこで生まれる研究成果がさらなる新分野への挑戦を牽引する好循環の中で、卓越した研究人材を育成します。

Society5.0社会の実現とSDGs達成に向けた、最先端研究と萌芽・独創的研究の推進

◆本学の強み分野であるライフサイエンス・次世代光領域における、家庭から地球規模まで多階層に及ぶテーマに対し、基礎研究から応用研究、開発研究までシームレスな研究支援体制を構築します。
◆強み分野への重点支援の継続が、本学のブランド力向上、外部資金獲得、さらには全構成員の環境改善につながる意識を共有し、優れた研究を敬意を持って支援するフィロソフィーを醸成します。
◆研究クラスター制度を基盤とした、柔軟で自由度の高い研究環境を発展させ、組織や研究分野、国境の壁を超えて卓越した研究者が集う「知の藍甕」の形成を目指します。
◆データサイエンスやAIなど、フィジカルとバーチャルが融合する未来社会の課題解決に必要な分野の研究力強化に向けた、連携先の確保や人材育成を進めます。
 
 

研究所インフラの高度化と、国内外の産官学研究機関との組織的連携

◆先鋭的研究を進める先端酵素学研究所やポストLEDフォトニクス研究所において、重点分野を絞り込んだ研究力強化を継続し、革新的研究成果を目指します。
◆複数の大学や研究機関、企業、自治体等とのコンソーシアムによる、共創研究プロジェクトに参画し、社会課題解決への貢献を進めます。
◆海外の研究型大学との連携を深化させ、⻑期的な視点に立った研究力強化並びに世界レベルで活躍できる研究人材を育成します。
 
 

産官学連携研究を通じた、新領域開拓やイノベーション創出の担い手となる若手研究者の育成

◆新領域の研究を切り拓いていくため、異分野融合型の研究プロジェクトに博士後期課程学生を含む若手研究者を参加させ、実績ある研究者や専門分野以外の研究者との交流や連携を後押しすることにより、異分野融合研究の担い手となる研究人材を育成します。
 

社会との共創

地域の中核となり、世界の課題を解決する社会連携の推進

ライフサイエンスや次世代光分野において世界的研究成果を生み出す一方、地域貢献や知的財産権等収入でも地方国立大学トップクラスの実績をあげてきた徳島大学は、地域と世界の課題解決に向けてさらに社会との連携を深化させます。社会に開かれた大学として、多様な価値観を持つ若い世代の活力を信じて、人々を惹きつける大学であり続け、地域の中核として、世界視点で考え、行動を進めます。

地域や学外機関との信頼関係のさらなる深化

◆徳島県内全ての自治体と締結している連携協定に基づき、さまざまなマッチング事業を通じて、信頼関係を構築します。
◆徳島県から世界まで多階層な知財戦略を展開することで、知財を通じた学外機関との関係強化に努めます。
◆自治体等と連携して行う体系的な研修などを通じて、企画力を有する地域人材の育成に努めるとともに、自治体等との信頼関係のさらなる深化を進めます。
 
 

地域課題解決のための共創と地域人材の育成

◆人口減少の危機的な状況に対し、徳島県下で産官学コンソーシアムを組み、多様なプログラムを実行することで、優秀な若者の地元定着と地域企業の経済力・採用力の向上を目指します。
◆企業向けのリスキリング講座や各種研修などを通じて、地域の企業に勤める技術者のレベルアップ支援や、企業との共同研究成果のスムーズな社会実装を進めます。
 
 

産官学共創を通じた地域創生への貢献 

◆教員や学生による大学発ベンチャーの起業を、産官学それぞれの立場から支援することで、地域での新産業創生による雇用拡大を目指します。
◆一過性で終わらないよう、起業家養成事業を地域企業と共に継続し、大学の研究成果を活かしたイノベーションに基づく新産業の創出を目指す大学発ベンチャーやスタートアップの育成とともに、それとは異なる視点で、地域資源を活かし若者を惹きつけるスモールビジネスの育成による地域創生を進めます。
 

医療

高度、先進、全人的医療の提供と人間愛に溢れた医療人育成

徳島県の安心な暮らしを支える中核的医療機関として、患者の皆さまも含めた医療従事者全てが幸せ感を持つことのできる労働環境を整備し、誠実で思いやり溢れる医療人の育成に注力します。安全を最優先した先進医療の提供を続けるとともに、高難度先端医療への挑戦を通じて、地域の人々と人類全体のwell-beingの実現に貢献できる大学病院を目指します。

高い倫理観を備え、人間尊重の全人的医療を実践できる、人間愛に溢れた医療人の育成 

◆生涯にわたり医療、医学を学び続け、探究心と挑戦意欲に溢れた医療人、臨床の場で、患者の皆さまやその家族の気持ちに寄り添う、共感(エンパシー)を持つことができる医療人を育成します。
◆徳島県地域医療支援センター、キャリア形成支援センター、卒後臨床研修センターとともに、全人的チーム医療を可能とする高度な専門医療人の育成とキャリア形成支援に取り組みます。
 
 

高度先端医療の開発と推進

◆最先端医療を開発し社会に還元するという国立大学病院の責務を全関係者が共有し、多様な職種の医療従事者の交流を進め、医療イノベーションへの道を拓きます。
◆先進医療の研究に不可欠な、意欲ある若手医療人を惹きつける充実した医療設備と労働環境を整備します。
◆患者の皆さまに優しい低侵襲医療の高度化や早期診断、早期治療に必要なゲノム医療の実施体制の確立を目指します。
◆開発された高度先進医療を国内外へ発信し、日本国全域から頼られる病院を目指します。
 
 

地域社会および社会への貢献

◆地域のwell-beingを支える社会インフラとして、働き方改革を通じた医療従事者全員のワークライフバランス実現に取り組みます。
◆徳島に根差し、地域の実情に即応した先進的医療に加え、生きる力をはぐくむ健康支援医療を実践します。
◆各診療科が持つ高度な診療機能を融合させることにより、ゲノム医療センターや脳卒中・心臓病等総合支援センターなどさまざまなセンターを開設することで全人的に対応できるセンター化医療を展開し、最新医療を社会に提供します。
◆隣接する徳島県立中央病院との連携により、全国でも類をみない機能分化型の診療を提供し、幅広い地域の医療ニーズに応えていきます。
 

組織運営

魅力と活力ある経営体としての大学へ

激変する社会の中で使命を果たすために、徳島大学は学⻑の強力なリーダーシップによる経営改革を推進し、全構成員が持てる力を最大限に発揮できる環境づくりを進めます。
そして、本学独自の魅力を広く発信することで自律的な経営体への進化を図り、地域や世界の期待に応える知の創出を加速し、多様性にあふれる未来社会の実現に貢献します。

学⻑のリーダーシップによる強靭なガバナンス体制の確立と業務運営の効率化

◆経営改革の実現を目的とした経営改革推進本部を組織し、学⻑のリーダーシップのもと、学外の専門人材の知見も活用した経営戦略を立案、実践します。
◆職員の業務と役割の再整理と学外委託、ICTの最新技術やサービスの積極的な活用による効率化や、ワークライフバランスに配慮した働き方改革を進め、職員の機能強化を図ることで、より働きがいを実感できる職場づくりを目指します。
◆全学情報基盤の整備を進め、本学構成員が最大の力を発揮し,多様な働き方を可能とするDXを推進します。
 
 

多様な財源の確保による財務基盤の強化と、社会の変化に即応する経営資源配分の最適化

◆「自律的な経営体としての大学」を目指すため、さまざまなステークホルダーとの対話を通じて、社会の変化に柔軟に対応する本学への理解と信頼を高め、多様な支援の獲得につなげます。
◆「安定的な経営」を行うため、柔軟かつ弾力的な予算の配分・執行を行うとともに、計画的な資金の確保、多様な財源による中⻑期的な財政基盤の強化を図り、業務運営のコストパフォーマンス向上に努めます。
 
 

多様なメディアを通じた積極的な情報発信

◆マスメディア対応のさらなる充実に加え、大学進学を考える若い世代への影響力が大きいSNSの積極的な活用に注力するとともに、他言語での情報発信も進めるなど、情報発信力と情報収集力双方の一層の強化に努めます。
 

徳島大学VISIONの全体像

5つの骨子が変幻自在に社会の変化に対応しながら進化を続けることで、徳島大学は多様性にあふれる未来社会の実現と、世界の課題解決に貢献します。

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お問い合わせ先

総務部経営戦略課
電話番号:088-656-7043
メールアドレス:dhdkaikakusc@tokushima-u.ac.jp

最終更新日:2023年10月25日

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