学部だより(令和2年10月)

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学部の現状・今後の展開

00_総1.png 総合科学部は、平成28年4月に改組いたしました。それまでの文理融合型の文理3学科(学生定員265名)7コースから、文系中心の社会総合科学科(学生定員170名)4コースへと再編し、昨年度末には、新総合科学部の一期生が卒業いたしました。また、今年度、新総合科学部から進学する新しい大学院(創成科学研究科地域創成専攻・臨床心理学専攻・理工学専攻・生物資源学専攻)が設置されました。


注目ニュース

 総合科学部では、人文・人間・社会・地域・情報等の諸科学における専門知識や専門技能、技術を身につけるとともに、それらの専門分野の総合・融合を図ることによって、グローバル化する現代社会の諸問題や地域課題を的確に理解し、問題解決に対応しうる実践的な人材を養成することを目指しています。

01_総2.png  2019年度「総合科学実践プロジェクトC」では、徳島県をホームタウンとするJリーグ加盟のプロサッカーチーム「徳島ヴォルティス」と連携した授業を実施しています。令和元年度は、スタジアムにおける観戦者へのアンケート調査や、ブースにおけるボランティア活動を通して、スタジアムへの集客戦略と学生企画の課題提示に取り組みました。

02_総3.png  また、「総合科学実践プロジェクトG」において、12月17日〜1月6日まで「ライトアップでキャンパスをもっと身近に、親しみやすく」というコンセプトのもと「キャンパス・ライトアップ in 常三島」を行いました。常三島キャンパスは、夜間になると、昼間の喧騒とは一転、静かで暗い印象を受けます。キャンパス・ライトアップを行うことで、授業終わりにベンチで友人とおしゃべりしてから帰ったり、写真を撮ったり、という楽しみを増やすイベントを行いたいと考え、このコンセプトとしました。水の中をイメージしたライトアップは期間中いつもと違う華やかな空間となり好評でした。

総合科学部 公式ホームページ  https://www.tokushima-u.ac.jp/ias/  04_総5.jpg


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医学科の現状・今後の展開

10_医1_rs.jpg 医学科は、平成30年10月には国際水準の医学教育を目指して医学教育分野別評価を受けた結果、良好な評価を得ました。今後も医療、教育、研究、保健・福祉活動を通じて社会に貢献し、医学の発展に寄与できる人材の育成を目指していきます。また、令和2年4月からは医学科教職員学生にも便利な「医歯薬学共同利用棟」が稼働しています。


注目ニュース

■臨床実践力を育成する医学教育  スキルス・ラボを活用したシミュレーション教育とともに、徳島大学病院や学外関連医療機関と連携して、診療チームの一員として役割を持ちながら診療現場で学ぶ診療参加型臨床実習の充実を図っています。

■研究心を育む医学教育  2年次2月から約9か月間にわたり、全ての学生を研究室に配属させ、医学研究を実践することで、研究力とリサーチマインドを育成する教育を行っています。その成果として、ほぼ毎年、MD-PhDコースへの進学者がいます。

■国際的視野を育む医学教育  国際的視野を持つ医学生の育成のために、テキサス大学、ハノーバー医科大学、ソウル国立大学校、モンゴル国立医科大学への留学制度を設けて学生の交流を行っています。

■卒後教育との連携  卒後臨床研修センターでは初期臨床研修の充実を図り、キャリア形成支援センターでは専門医制度への対応と生涯教育に取り組んでいます。徳島県から修学資金貸与を受けている地域特別枠学生は、卒業後に徳島県地域医療支援センターの配置調整の下で徳島県の地域医療を担います。



医科栄養学科の現状・今後の展開

11_医栄2.png 栄養学科創設50周年を迎えた平成26年4月に、医科栄養学科へ改組を行うと共に新たに疾患治療栄養学分野を設立し病院栄養部との連携を強め臨床栄養教育を強化する体制を構築しました。また、蔵本地区に医科栄養学科が主体となった宇宙食品産業・栄養研究センターが設立され、“宇宙”といった夢のある研究テーマ研究が活発に行われています。


注目ニュース

12_医栄3_rs.jpg "栄養学科初の女性教授が誕生しました。応用栄養学分野(旧栄養化学講座、旧分子栄養学分野)瀬川博子教授(28期生)"



保健学科の現状・今後の展開

13_医保4_rs.jpg 保健学科が目指す医療人として、看護学専攻ではヒューマンケアリングを中核とした実践者、放射線技術科学専攻では医用理工学分野と放射線科学分野の融合を基盤とした実践者、検査技術科学専攻では積極的に診断ができる質の高い実践者を掲げています。学部から大学院の一貫した教育体制の中で、資格取得だけではなく、自分の将来像に向けてキャリアの積み重ねができるよう支援しています。


注目ニュース

 大学院が設置されてこれまで博士前期課程281名(保健学修士125名、看護学修士156名)、博士後期課程42名が修了し、医療や教育・研究分野で活躍しています。看護学専攻では、令和元年度までに12名のがん看護専門看護師を輩出し県内外の施設で活躍しています。シリマン大学やセントポール大学で看護学博士がとれるようになりました。医歯薬学研究部に看護リカレント教育センターが設置され、在宅医療について連携して教育していくことになりました。放射線技術科学専攻では数理科学を武器に医療に貢献することを目指しており、2019年度から大学院医学物理学コースも医学物理士認定機構により教育コースとして認められることになりました。検査技術科学専攻では学部教育を基軸にした次世代の臨床検査技師を目指しており、健康食品管理士や遺伝分析科学認定士の取得を含め、いろんな分野に活躍できるような人材を育成しています。保健学科全体として国際的視野を育成するために、アメリカ合衆国、フィンランド、フィリピン、タイ王国の学術交流協定校との学生交流や短期留学、語学研修等を促進しています。

医学部 公式ホームページ  https://www.tokushima-u.ac.jp/med/  15_医6.jpg


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学部の現状・今後の展開

20_歯1_rs.jpg 歯学部は今年で創立44年となります。歯学部校舎も築後40年余りとなり、歯学部附属病院(現在の病院歯科診療部門)部分が平成27年に徳島大学病院(新)外来診療棟及び病棟に全面移転したことを機に、少しずつ改修が進んでいます。講義室や実習室、研究室も校舎東側に移転する計画で、学習環境や研究環境、アメニティが格段に向上します。


注目ニュース

スライド7.JPG1.学部教育

 学部教育では,平成29年度の歯科医学教育コア・カリキュラムの改訂に伴うカリキュラムの見直し,臨床実習終了時客観的技能試験の導入が課題となっています。また,診療参加型臨床実習に参加できる学生の認証「Student Dentist」が昨年度から全国的な質保証の制度となりました。基礎系の実習では,創立40周年基金により微生物学実習,組織・解剖学実習,病理学実習で使用する光学顕微鏡を更新することができ,充実した実習に取り組んでいます。

スライド8.JPG2.国際交流

 令和元年11月にインドネシアの協定校と5回目のシンポジウムを共催しました。外国人教員が常駐するInternational Friendship Room(IFR)は,これらの取組の支援をはじめ,留学生のサポートや学生交流の場となり,国際交流を推進しています。

24_歯5-2.jpg3.特色ある研究

 臨床は臨床研究,治療法の改善,開発を,基礎はより革新的な研究を目指しており,特に推進すべき分野として,①予防歯学,口腔保健を中心としたフィールド研究,②高齢者を対象とした治療,医療デバイスの開発・評価,③口腔免疫学的アプローチ,再生工学,再生医療を中心とした難治性口腔疾患の克服をあげています。

歯学部 公式ホームページ  https://www.tokushima-u.ac.jp/dent/  26_歯7.jpg


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薬学部新6年制課程の創設

30_薬1_rs.jpg 徳島大学薬学部は教育目標に掲げております「インタラクティブYAKUGAKUJIN(薬学が関係する諸分野の連携を基盤に、自らの活躍の場を積極的に開拓できる能力に溢れた人材)」の育成をこれまで以上に推進するため、現在の薬学科(6年制学科・入学定員40名)と創製薬科学科(4年制学科・入学定員40名)の2学科制を発展的に融合した新たな1学科制、すなわち高度な基礎力の涵養と多様な進路選択が可能な薬剤師資格を基盤とする『新6年制課程』へと生まれ変わります。これにより、令和3年度の入学者選抜から薬学科(6年制学科・入学定員80名)のみの募集へと変更いたします。薬学科『新6年制課程』には、創製薬科学研究者育成コースと先導的薬剤師育成コースを設置し、「Pharmacist-Scientist(指導的役割を担う高い能力を備えた薬剤師、ならびに専門的薬学知識と高い研究能力を身につけた研究者・教育者)」の育成を目指します。

31_薬2.png 創製薬科学研究者育成コース(育成プログラム)の学生は、研究室配属後に2年6ヶ月の連続した卒業研究を行い、事前学習と実務実習は5年次後期から6年次にかけて実施します。また、研究に特化したPharmD-PhDコース(学部4年次終了後に大学院に進学して研究力を身につけ、薬学博士の学位を取得後、学部5年次に戻り薬剤師免許の取得を目指すコース)の開設を予定しています。

 先導的薬剤師育成コースには研究型高度医療薬剤師育成プログラムと研究型地域医療薬剤師育成プログラムの2つの選択肢があり、先端臨床研究演習や薬物療法マネジメント入門、地域防災・災害医療学といった科目の導入を予定しています。

 令和3年度の入学者選抜(令和2年度実施)では、一般選抜(前期日程:募集人員50名、後期日程:募集人員20名)と学校推薦型選抜II(大学入学共通テストを課す:募集人員10名)を行います。学校推薦型選抜IIは創製薬科学研究者育成コースと先導的薬剤師育成コース(研究型地域医療薬剤師)において実施し、受験者は出願時にコースを選択します。一般選抜入学者のコース選択は2年次修了時に行います。


注目ニュース

■薬学教育評価

32_薬3.jpg 新型コロナウイルス感染症の影響で,一般社団法人薬学教育評価機構による2020年度実施予定の第2期本評価申請大学の審査が1年間延期されることになりました。それに伴い,徳島大学薬学部薬学科の6年制教育プログラムは「薬学教育評価 評価基準」に適合しているとの認定期間が1年延長(認定期間は令和9年3月末日まで)されましたので,お知らせいたします。

薬学部 公式ホームページ  https://www.tokushima-u.ac.jp/ph/  33_薬4.jpg


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学部の現状

40_理1.jpg 理工学部は平成28年に旧総合科学部の「理」の分野を「工」に融合し,技術者,理系教員の人材育成を使命に発足しました。6つのコース,応用理数コース(数理系,自然系),社会基盤デザインコース,機械科学コース,応用化学システムコース,電気電子システムコース,情報光システムコース(情報系,光系)から構成されています。入試は一括で行われ,受験時の希望に合わせて1年生は仮のコースに配属されます。学生の多くは入学時に第一希望のコースに入っており,2年生も続けて入学時のコースを進んでいます。一方で,2年次進級時に希望してコース変更する学生も見られるなど,学生の意識醸成に合わせた運営になっています。


注目ニュース

・理工学部最初の卒業生がでました。 平成28年に発足した理工学部は令和2年3月に第1期の卒業生484名が卒業し,就職者は175名です。就職率は98.9%でした。理学・工学のセンスを併せ持つ人材として活躍を期待しています。

・新大学院が始まりました。 理工学部,総合科学部に加えて,生物資源産業学部を基礎とする大学院創成科学研究科修士課程が発足,300余名が進学しています。データサイエンスの基礎共通科目の新設や,3学部の専門分野を横断的に学習する教育クラスターといったしくみを取り入れています。令和4年度には博士後期課程の改組を行うべく,準備が進んでいます。

・理工学部は100周年を迎えます。 来る令和4年に理工学部は旧工学部の前身の徳島高等工業学校の設置から100周年を迎えます。今年度より記念事業の準備を開始しました。100周年という区切りにふさわしい,すばらしいものにしたいと思っています。

理工学部 公式ホームページ  https://www.tokushima-u.ac.jp/st/  42_理3.jpg


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学部の現状・今後の展開

50_生1.jpg 本学部は、SDGsを見据えて21世紀におけるさまざまな課題解決の糸口となる技術開発を行うとともに、その技術を新産業の創出に活かすことができる人材の輩出を目指し、「ものづくりマインド」と「起業マインド」の双方を備えた人材の育成に重点を置いた教育を実践しています。


注目ニュース

■「産学官連携による次世代型園芸実証事業の実施に関する協定」の締結

51_生2.png 令和元年7月5日,徳島県,徳島大学,阿波市,株式会社誠和,株式会社トマトパーク徳島,株式会社Delphy Japan(デルフィージャパン)及び土成西部土地改良区との「産学官連携による次世代型園芸実証事業の実施に関する協定」締結式が行われました。このたびの協定締結により,最先端の環境制御型園芸施設が阿波市土成町に整備され,7者の相互協力・相互連携のもと,本施設を活用した研究開発や人材育成が行われることで,徳島県の農業分野の成長産業化や関連産業の振興が図られ,農業分野からの地域創生につながることが期待されます。


■「先端畜産システム開発施設」が完成

52_生3.png 国内有数のプロバイオティクスメーカーであるミヤリサン製薬株式会社より,生物資源産業学部農場に「先端畜産システム開発施設」をご寄附いただき,令和2年2月4日に完成記念式典を行いました。この施設を活用して,アニマルウェルフェア(動物福祉)に配慮した次世代型畜産システムの研究や実証実験等が行われ,生産性やブランド力の高い畜産経営モデル事業構築事業の推進を行います。

生物資源産業学部 公式ホームページ  https://www.bb.tokushima-u.ac.jp/  55_生6.jpg

最終更新日:2020年10月20日

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