学長メッセージ「令和2年度後期を迎えるに当たって」を公開しました

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学長メッセージ「令和2年度後期を迎えるに当たって」

 令和2年度は、新型コロナウイルス感染症の発生・拡大の中で始まり、早くも6ヶ月が経過しました。これまで徳島大学のBCPレベルの通知などを送ってまいりましたが、今回は後期に向けて、皆さま方への感謝を申し上げるとともに、今後の方針についてメッセージをお送りします。

 徳島大学ではこれまで、試行錯誤の中感染症対策に取り組み、遠隔授業の導入などにより、止まることなく教育研究活動を継続してきました。また、徳島大学病院では、徳島県と連携しながら、検査体制と医療体制の整備・充実に努めてきたところです。

 この間、学生の「学び」と「生活」を守るため、特に、経済的な理由により困窮している学生に対して、徳島大学基金により緊急生活支援金として、1人3万円の支援を行いました。支援金を受給された学生とその保護者の方々からは、感謝の気持ちが込められた、たくさんのお礼のメッセージをいただき、大学としても、更なる支援の充実に努めていきたいと存じます。

 また、学生の皆さんへの継続的な支援を行うためにクラウドファンディングを実施し、保護者の方々、そして徳島県内の企業、団体、本学の卒業生、本学の教職員の皆さまから、設定目標を上回る大変多くのご寄附をいただきました。
 さらには、学生生活を支援したいという地域の皆さまからも、地元産のお米や野菜等の物資を届けていただいたことに、心から感謝申し上げますとともに、徳島大学が、地域の皆さま方に支えられているということを改めて実感したところです。

 新型コロナウイルス感染症の収束が見通せない中で、大学生活を送っている学生の皆さんには、これまで、教育研究活動をはじめ、課外活動等に対しても、一定の制限をかけざるを得なかったことは、私としても大変心苦しく思っています。特に、新入生の皆さんは、思い描いていたキャンパスライフとはならず、寂しい思いをされていると思います。
 徳島県のアラートは解除されましたが、気を緩めることなく感染防止対策を講じながら、後期に向けて、徐々にではありますが、通常の学生生活、学業に専念できる環境に戻していければと考えていますので、引き続き、学生の皆さんのご理解とご協力をお願いします。

 そして、教職員の皆さまには、感染症対策の制限の中で、学生のため、大学のために、新たな教育研究環境の整備に日々ご尽力いただいていることに、改めて感謝を申し上げます。
 また、徳島大学病院にて新型コロナウイルス感染症医療に従事していただいている医師、看護師を含む全ての教職員の方々には、心からの敬意と感謝の意を伝えたいと思います。

 私としては、Withコロナ時代に向けて、本学の教育研究にDX(デジタルトランスフォーメーション)を取り入れ、機能を更に充実させていくとともに、教職員が一丸となってこの困難を乗り越え、学生や地域の皆さま方と共に発展していきたいと考えておりますので、引き続き、ご理解・ご協力をいただければ幸いに存じます。 

令和2年9月28日
徳島大学長
野地 澄晴

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