学長メッセージ
世界に開かれた大学として
人類の課題解決と地域の発展に
取り組みます
徳島大学長
河村 保彦
徳島大学は、戦前の徳島師範学校、徳島工業専門学校、徳島医学専門学校を母体として、学芸学部、医学部、工学部の3学部からなる新制大学として昭和24年に設立されました。以来、高度な学術教育・研究拠点として、徳島地域を中心に活動に取り組んでまいりました。
平成28年には、新たな時代に対応するため、また、地域社会の要請にも応えて大きく改組し、総合科学部、医学部、歯学部、薬学部、理工学部、生物資源産業学部の6学部体制を整えました。令和2年度には、大学院創成科学研究科を設置し、新たな歩みを開始したところです。
現代社会には、「食糧問題」「エネルギー問題」「震災対策」「地球温暖化対策」「人工知能などのイノベーション」「生命科学の飛躍」など大学が取り組むべき世界共通・地球規模の課題が山積しています。また、視点を地域に移せば、「少子高齢化」「健康問題」「過疎化」「新たな産業づくり」など徳島の抱える課題も多数あります。徳島大学は世界に目を向け、かつ、地域に生きる大学としてこれらの課題解決に持てる研究力・教育力を結集して取り組んでまいります。また、ますますグローバル化する社会において活躍し、重要な役割を果たせる人材を育成してまいります。
もとより、このような取組に成果をあげるためには、充実した教育研究環境と安定した財政基盤が必要不可欠です。しかしながら、現在の国立大学法人は従前と違い運営費交付金が大幅に削減された環境下にあり、研究力の維持などに支障が見込まれるなど、自主的な財源獲得などが喫緊の課題となっております。
そこで、本学では研究力や知的財産の社会への還元を積極的に進めるとともに、これまで設置していた「徳島大学基金」を広く企業、個人、同窓生などの皆様の御協力をいただいて充実強化し、世界と地域の課題解決に責任感と英知を持って力を尽くしてまいりたいと存じます。
今後より一層「徳島大学基金」に温かい御理解と御支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。