令和8年10月21日
大学教育委員会決定
徳島大学では、「生成AIを活用するための基本方針(以下、「基本方針」)」の中で、生成AIをみなさんの学びや研究を行う上で自らの知性を高めるツールとして位置づけています。利用に際しては、基本方針を確認し、自らの学習における意義を考えましょう。ただし、使い方を誤ると、学習効果の低下や研究上のトラブルにつながることがあります。そこで、以下の観点での注意喚起も行なっているところです。
[1] (入力に際しては)個人情報や機密情報を入力しない
[2] (出力の利用に際しては)著作権を侵害しない
[3] 信憑性に問題があることを理解する
[4] 不正行為の道具としない
これらを踏まえて、授業や研究で安心して使うために、次のポイントを確認してください。
1.授業での利活用について
● 授業で使う前に必ず確認すること
生成AIを使ってよいかどうかは、指導教員や各授業の担当教員の指示が最優先です。レポート・課題・試験での利用ルールは授業ごとに異なります。シラバスや授業内の説明を必ず確認してください。指示に反した利用は、成績評価に影響することがあります。指示がない場合には、担当教員に確認することもお勧めします。
● 生成AIを不正行為の道具にしない
課題レポート等の答案に生成AIの出力をコピーペーストなどであたかも自らの考えとして転載することは、正当な評価ができず、不正行為とみなされる場合があります。そもそも、授業で学ぶ際には、自分で考えて学びを深めることが大切ですので、自ら理解・判断・行動するという本質を見誤ってはいけません。
2.研究での利活用について
● 研究で生成AIを使うときの基本姿勢
研究では、みなさん自身の問題設定・仮説構築・検証・考察が最も重要です。生成AIは便利ですが、研究の核心部分をAIに任せてしまうと、研究の独自性や信頼性が損なわれます。研究でAIを使う際は、次の点を必ず守ってください:
○ 利用可否判断は指導教員にあらかじめ確認する
○ 研究の「判断」や「結論」は必ず自分で行う
○ AIが示したアイデアや文章は、参考情報として扱い、自分の言葉で再構成する
○ AIが生成した内容をそのまま論文や発表に使わない
○ 研究倫理(オリジナリティ・再現性・透明性)を損なう使い方はしない
○ AIが作成した文章・図表・解析結果を、自分の成果であるかのように提出・公表しない
○ 所属学会の行動規範や投稿先の投稿規定等を必ず共著者全員で確認し、それらに違反しない
AIは「研究の補助者」であり、研究の主体はみなさん自身です。
3.生成AIの利活用について
● AIの情報は必ず自分で確認する
生成AIは、もっともらしい誤情報(ハルシネーション)を出すことがあります。授業や研究で使う内容は、自分で原資料や信頼できる文献を確認する(ファクトチェック)ことが必要です。情報の正確性を確認せずに使うと、研究の信頼性が損なわれます。
● 利用する生成AIサービスについて
生成AIサービスによっては、入力情報がAIのモデルの学習に利用されることがあります。情報漏洩のリスク軽減のため 原則として、生成AIに入力した情報を学習させない設定(オプトアウト)が可能なサービスを利用しましょう。
● 個人情報や研究データは入力しない
氏名、学籍番号、住所などの個人情報は入力しないでください。未公開の研究データ、実験結果、調査データ、授業担当教員や指導教員から提供された資料なども入力禁止です。
● 著作権などの権利に注意
AIが作った画像や文章が、既存の著作物に似てしまうことがあります。公表すると著作権侵害になる可能性があるため、利用規約や権利関係をよく確認してください。著作物として自らの創作を主張できるかを考えて行動しましょう。不安な場合は、指導教員や各授業の担当教員に相談しましょう。
● 授業・研究でのおすすめ活用例
大学で学ぶことの意義を考え、あくまでも学習の補助として使用してください。
○ アイデア整理:研究テーマの方向性を広げる、論点を見つける
○ 文献の要点把握:論文の要約、重要語句の抽出(ただし必ず原文を確認する)
○ 文章の確認:自分の文章の要約、論点整理、構成チェック
○ プログラミング・語学:コードの不具合確認、英語などの文章の添削
○ 研究ノートの整理:考えたことをAIに説明し、抜け漏れを確認
