令和2年度入学生へのメッセージ

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入学生へのメッセージ

令和2年4月6日

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   総合科学部長
    栗栖 聡

 総合科学部に入学された皆さん、ご入学おめでとうございます。
 本年度は新型コロナウイルスの影響で、残念ながら入学式が中止となりましたので、HPにて皆さんへのメッセージをお送りしたいと思います。
 総合科学部は、1874年(明治7年)創設の徳島師範期成学校以来、時代の要請に応える形で様々な組織改編を経て今日に至っており、数年後には150周年を迎える伝統ある学部です。同窓会である渭水会の会員数は、現在2万5千人に達しています。
 皆さんには、このような伝統を継承していただくと同時に、現代の課題に対応すべく新しい伝統を創造してもらいたいと思います。
 現代社会は、グローバルな課題、国家レベルの課題、ローカルな課題など数多くの課題を抱えています。これらの多様な課題は、ある意味で、これまでの数世紀にわたる近代化のパラダイム、これについての根本的な再検討を要請していると言えるでしょう。
 こうした長期的でマクロな射程を踏まえながら、皆さんがこれからの学生生活において、自分独自の視点から、特定の課題を発見し、それについて分析し、独創的な解決策を提示できるようになって欲しいと思っています。どのような課題であれ、課題というものはそもそも多面性を有するものであるという観点から言えば、それは同時に、本学部の特徴である総合的に学ぶ姿勢を身に着けることでもあるでしょう。
 最後に、教職員一同、皆さんを心から歓迎するとともに、今後の皆さんの学生生活を積極的にサポートしていくつもりであることを、お伝えしたいと思います。ただ、とは言え、私たちにできることは、あくまでも皆さんが活動する舞台を提供することであり、舞台の上に立つのは皆さん一人一人であることは言うまでもありません。これから、皆さん自身が、積極的に様々なことに挑戦し、自らの物語の主人公として舞台上を駆け巡ってくれることを期待しています。

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