医学部保健学科卒業生、大学院保健科学教育部修了生へのメッセージ

2020年3月23日

　　　保健科学教育部長
　　　　安井　敏之

　保健学科の皆様、保健科学教育部の皆様、ご卒業おめでとうございます。皆様とは卒業式でお会いできることを楽しみにしていましたが、このような形でメッセージを送ることになり、残念です。
　さて、保健学科の学部講義の中で、私の衛生学の授業の内容を覚えているでしょうか？　医療の歴史の講義で、コレラ、ペスト、梅毒、天然痘など感染症やこれらの感染症を克服するために活躍した人たちの話をしたと思います。人類は感染症との戦いを続けていることを強調しました。今、まさに世界中の人たちが新型コロナウイルス感染と戦っています。4月から医療現場で働く皆様にとっては、第一線でこの感染症に立ち向かっていくことになります。そして、どのぐらいの期間がかかるかわかりませんが、やがては皆さんの力によって終息していくと思います。しかし、皆さんのこれからの将来の長い歴史の中では、また新たな感染症に立ち向かう時がくるかもしれません。今回の事態やどのように立ち向かったかを思い出していただき、問題となったことに対して同じことは繰り返さず、速やかに解決されることを願っています。
　最後になりましたが、皆様のこれからのご活躍を祈念しています。