新入生へのメッセージ/挑戦する大学生活のすすめ Vol.3 楠本 冴伊さん(歯学部 歯学科 1年)、池田 大智さん(理工学部 理工学科 2年)
徳島大学とTIB(Tokushima Innovation Base)の連携事業「TIB学生ビジネスプランピッチ大会」に挑戦した学生に、出場を通して得た学びや気づきを聞きました。メンターからのフィードバック、そして磨き上げたビジネスプランの裏側など、挑戦のプロセスで見えたのは、大学生活をどう主体的にデザインするかという視点でした。新入生へのメッセージとともに紹介します。
(本文中の所属及び学年表記は取材時点のものです。取材/2026年3月)
「TIB学生ビジネスプランピッチ大会」当日の様子はこちら
楠本 冴伊さん(歯学部 歯学科 1年)、池田 大智さん(理工学部 理工学科 2年)
2025年9月に学生ベンチャー・株式会社O-kunを立ち上げた二人。「『わからない』を『できる』に変える」をミッションに掲げ、地域と企業の課題解決に取り組んでいます。徳島大学生のLINEコミュニティ「CoNECT」の運営をはじめ、Z世代視点を生かしたSNS採用支援、シニア向けスマホ教室によるデジタル活用支援などを展開。学生ならではの感性と行動力で、企業の採用力向上と地域のデジタルデバイド解消に貢献しています。
「なんとなく・・・」で徳島を離れる現状を変えたい
ーーーお二人は学部が異なりますが、起業のきっかけは何だったのでしょうか?
池田さん: 元々は1年生の時に同じ学部にいたんです。楠本が歯学部合格を目指して再受験し、無事合格して別の学部になりました。1年の頃から「何か自分たちで行動できないか」と話していました。
ーーーお二人がプレゼンされた「地域の企業が知られていない」という課題にドキッとした企業は多かったと思います。
池田さん: 地元企業が就職の選択肢に入っていないことが課題だと感じていました。選択肢に入るためには、まず知ってもらうことが必要です。TIBに何度か足を運ぶ中で、徳島を本気で盛り上げようとしている企業や、熱い理念を掲げて挑戦している経営者の方々がたくさんいることを知りました。しかし、その存在は十分に知られておらず、就職活動中の学生の多くも選択肢として認識していないのではないかと思います。結果として「なんとなく名前を知っている会社」や、神戸・大阪・東京に行けば「面白そう」といった漠然とした理由で進路を決めてしまう。その「なんとなく」を変えたいという思いが、原動力になりました。
ーーーピッチ大会への出場は前々から計画されていたのですか?
池田さん:知り合いの経営者の方からこの取り組みを教えていただきました。自分たちが目指している中小企業の認知度向上や、学生と企業をつなぐ“橋渡し”の場として非常に適していると感じました。また、せっかくこうした発信の機会があるなら、まずは自分たちの事業を知ってもらうことが重要だと考えました。その点で、多くの人に直接思いを届けられるピッチコンテストは最適な舞台だと思い、参加を決めました。
ーーー5分という短い時間でのプレゼンでしたが、手応えはありましたか?
池田さん:正直、5分間はとても短く感じました。自分たちの思いや、「知られていない」を変えたいという問題意識、学生と企業の橋渡しを実現したいという方向性は伝えられたと思います。一方で、「では具体的にどう実行するのか」という仕組みや事業内容の詳細までは十分に説明しきれなかったという課題も感じました。そのため、大会後の懇親会では積極的に多くの方と対話し、補足説明や意見交換を重ねることで理解を深めてもらうよう努めました。
徳大生1200人のLINEコミュニティ「CoNECT」

ーーー大会では徳大生限定のSNSメディア「&Story」について提案されていました。地元企業の情報掲載や学食のサービスチケットなどが当たるという内容でしたが、このサービスはもう開始されているのでしょうか?
楠本さん:企業情報の掲載まではまだ出来ていないのですが、 現在はLINEを媒体として、約1200人の徳島大学生が登録している「CoNECT」を運営しています。
ーーー1200人!それは企業にとっても大きな魅力ですね。
楠本さん: はい。大会後の懇親会でも「それだけ登録者がいるならぜひ使いたい」という声を多くいただきました。特定の学部に絞ったターゲティング配信ができる点は、医療系や専門職を求める企業から高い関心を持っていただいています。就活イベントなどの告知をしたい場合、不特定多数に向けて広告を出すよりも、徳島大学生約1,200人が登録している公式LINEに直接届けた方が効果的だと判断されるケースがあります。そうした際にはぜひ、活用していただきたいです。
ーーープランや利用料金などは決まっていますか?
楠本さん:内容や写真の有無などによって条件は異なり、最終的には相談のうえで決定しますが、単発配信の場合はおおよそ3万円~5万円程度を目安としています。利用は紹介制で、経営者の方々との信頼関係を大切にしながら、質の高いマッチングを目指しています。
ーーーお二人が起業という選択をされた理由をお聞かせ下さい。
池田さん: 緻密に計画したというよりは、正直“ノリ”に近かったと思います。ただ、自分たちで考え、行動したいという思いがありました。学生のうちから社会に出る経験を積みたいという気持ちも二人に共通していて、挑戦するなら起業というカタチで本気でやってみようと考え、スタートしました。
楠本さん:そうですね。最初は勢いの部分もありましたが、活動を続ける中で、徳島をもっと良くしたいという思いが次第に強くなっていきました。今はその気持ちが原動力になっています。
ーーー今後の活動について教えて下さい。
池田さん: SNSでの情報発信に加え、今後は就活イベントの企画・運営にも力を入れていきます。最新情報はInstagramで発信していくので、ぜひチェックしてください。
新入生へのメッセージ
ーーー充実した学生生活を送るために、新入生に向けたアドバイスをお願いします。
池田さん: 徳島は「地方(田舎)」ではありますが、人と人との距離が近く、若い人を応援したいというあたたかい気持ちを持った人が多いとを感じています。自分から行動すれば、多くの人と出会い、直接話をすることができる環境があります。それは徳島ならではの大きな魅力だと思います。ぜひ積極的にさまざまな人と出会い、対話し、自分なりに考えを深めていってほしいです。
楠本さん:起業するまでは、学生団体や起業支援に関わる方々がいることを知りませんでした。実際に動き始めてからその存在を知ったのですが、もし起業を考えているなら、そうした支援者の方々には積極的に頼るべきだと思います。言い方はよくないかもしれませんが、使える制度やネットワークはどんどん活用した方がいい。学生のうちから「人に頼る力」を身につけておくことは、社会に出てからも必ず役に立つと思います。他の学生との差別化という意味でも、アルバイトや部活動だけでなく、もう一歩踏み込んで将来を見据えた行動をしてみることも大切ではないかと思います。
【問い合わせ先】
株式会社O-kun
メールアドレス:ohkun1121@gmail.com
インスタグラム:ohkun1121
https://www.instagram.com/ohkun1121?igsh=MmprN2JmYmNmcDYw&utm_source=qr
ウェブサイト:https://ohkun1121-del.github.io/website/
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