牛尾先生

Q. 氏名  職業   

牛尾 綾  
徳島大学大学院医歯薬学研究部 口腔分子病態学分野  助教(執筆当時)

プロフィール(大学学部卒業以降の学歴等)
2008年3月   岡山大学歯学部歯学科  卒業
2018年3月   徳島大学大学院口腔科学教育部(博士課程)修了
2018年4月- 2019年3月   徳島大学大学院医歯薬学研究部口腔分子病態学分野  助教
2019年4月- 2019年12月   日本学術振興会  特別研究員(PD)
2020年1月- 2022年8月   National Institutes of Health, Post-doctoral fellow
2022年9月- 現職

Q. 現在の仕事内容について

 現在は大学助教として自己免疫疾患の発症・進行に関わる分子機構について疾患モデルマウスを用いて研究を行っており、大学院生や研究室配属の学部学生の研究指導も兼務しています。病理学/口腔病理学の講義・実習といった教育業務、臨床サンプルの病理診断・術中迅速診断・病理解剖などの臨床業務にも従事しています。

Q. 博士課程・博士に進学したきっかけ

 学部学生の頃から研究に少し興味はありましたが、歯科医師免許取得後は大学院に進学せず研修医修了後は開業歯科医院に就職しました。出産を機に退職、しばらく歯科診療から離れていたこともあり、もう一度学術的な知見を深めたいと思い大学院進学を決めました。

Q. 博士課程・博士に進学したメリット

 基本的な技術の習得はもちろんのこと、博士課程では論文やデータを目にする機会が必然的に多くなるので、情報の読み取りや正しいものを選別する能力がついたと思います。博士への進学が留学のきっかけとなり視野が広がりましたし、海外では博士号を取得していることで一人前として見なされ、仕事を任せてもらえました。また、幅広い臨床病理症例や剖検症例を経験することで口腔病理専門医を取得できたことも良かったです。

Q. 博士課程・博士に進学を考えている方へのメッセージ

 博士課程は6年間の学部生あるいは学部と博士前期課程を終えてからさらに4年間ほど教育を受けることになるので、経済的な負担や様々なライフイベントを考えて躊躇してしまう気持ちもわかります。しかし、私の経験を通してお伝えできるのは、周りの人々は頑張る大学院生を支援しようと必ず力になってくれますので、“あの時やっておけば良かった”と悔いが残らないように、少しでも興味があればまずは行動してみてくださいということです。もちろん大変なこともありますが、とても貴重な経験・時間になると思います。

 

 

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