2019年見学会報告

トップ徳島大学工業会徳島支部2019年見学会報告
  • 日時:令和元年10月5日(土)徳島駅出発8:00~徳島駅帰着17:30
  • 見学施設:竹中大工道具館、神戸どうぶつ王国(昼食場所)、アシックス・スポーツミュージアム、沢の鶴資料館
  • 参加者:48名(大型バス1台)

令和になっての初めての見学会は、天候に恵まれ清々しい晴天でした。当日1名の欠席者が出ましたが、予定の参加者がそろったので、午前8時ちょうど、一路神戸に向かって徳島駅を出発しました。途中徳大前で1名、松茂ターミナルで9名を乗せました。バスの中では、濱支部長の挨拶の後、席で隣になった人と話をしたり、バスガイドの案内を聞いたり、乗客の詩吟や民謡の歌を聴いたりして、時間がたつのを忘れるくらいくつろいで過ごしました。淡路インターで、一度休憩をはさみ、最初の目的地、竹中大工道具館に向かいました。神戸駅でバスを降り、そこから坂を少し昇って行った所にある和風で近代建築的なその施設で、約1時間滞在しました。

竹中大工道具館では、昔使用されていた物や今も使用されている多くの大工道具が展示(写真1)されていました。また、釘を使わない四方蟻継ぎなどの木組みなども多く展示されていました。大工を目指す人でも、最近の人はカナサシという道具などの使用方法はあまり知らないとの説明でした。木工工作の部屋もあり、工作をしてみたいと思った人もいたようです。参加者の皆様は説明の人の話を熱心に聞いたり、展示物を見たり、写真を撮ったりしていました。建築に関心のある人には興味深い物がたくさん有り、時間が少なかったかもしれません。
竹中大工道具館の前で集合写真(写真5)を撮った後、そこを出発し、昼食を取る神戸どうぶつ王国に向かいました。昼食はバイキング形式で、各自好きな食べ物を食べていました。当日は土曜日でもあり、多くの家族連れや外国人などの見学者が訪れていました。園内はとても広く、私は見ていませんが、珍しい動物などもいたようです。食後それらを見ていると時間が少し足らなかったかもしれません。今回は昼食するだけなので、動物を見る計画は含まれていません。入り口の近くの通路からガラス越しに鷲がいるのが見えたので写真におさめました。(写真2)

大工道具の展示の様子
写真1 大工道具

ワシの写真
写真2 鷲

食事を済ませ、お腹も満足し、少し睡魔が襲ってきているうちに、バスはポートアイランドにある、次のアシックス・スポーツミュージアムに着きました。2階が展示室で、企業の歴史や有名なスポーツ選手のシューズやユニホームが多数展示されていました。また、アシックスの会社で作られたシューズの歴史が分かるように、スポーツの競技別で、製造の古い順番に展示されていました。足袋型をしたシューズもありました。私はここに来て初めて、NHKのドラマ「いだてん」に出てくるシューズの形をした、足袋型シューズの現物を見ることが出来ました。また、この企業が最初に製作したシューズがウオーキングシューズなどでは無く、バスケットシューズであるのにも驚きました。テニスプレーヤーのジョコビッチのシューズや野球選手の大谷翔平のシューズを筆頭に、多くの一流日本人選手や一流外国人選手の物もありました。2階の展示室の展示物だけでなく、1階では、一流選手の走り、テニスのサーブ、ピッチャーの投げる球のスピードをバーチャルビジョンで体験できるゾーンがありました。バーチャルビジョンから出てくる各競技のスピードは非常に速く、そのスピードの速さに驚くと共に肌で体感出来ました。スポーツ好きには堪らないところかもしれません。参加者の皆様も熱心に見学していました。この施設の入り口の受付場所付近を写真におさめました。(写真3)

少し歩き疲れた参加者も見うけられましたが、最後に沢の鶴資料館に行きました。古い建物で、しかも、重要有形民俗文化財に指定されているので、まさか神戸淡路大震災で倒壊して、立て直した建物とは思いもよりませんでした。倒壊後、再建前にその場所の発掘作業がなされ、全国でも珍しい地下構造の「槽場(ふなば)」跡(写真4)や安土桃山時代の大甕などが発見されました。建物が重要有形民俗文化財ということで、再建には大変ご苦労されたようです。館内の見学の前に、はじめに昔の酒造りのビデオを見て、それから施設を見て廻りました。酒を仕込む桶の大きさには驚きました。また、酒を絞る設備の大きさにも驚かされました。中に入ることは出来ませんでしたが、麹づくりの部屋もありました。館内の見学後、利き酒をしました。酒と梅酒です。大変美味しかったです。ほろ酔い加減でバスに乗り、帰路につきました。日の明るいうちに徳島に到着することができたので、家に帰ってゆっくり休めたのではないでしょうか。この旅行では、参加の皆様誰一人不調者もなく、また、事故も無く、大変楽しい旅行となりました。最後に皆様たいへんお疲れ様でした。

(機械53年卒 濱田正憲)

アシックス・スポーツミュージアムの様子
写真3

槽場跡のアップの写真
写真4 槽場跡

2019年見学会報告記念写真の様子
写真5 竹中大工道具館前にて
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