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 徳島大学工業会の皆様方におかれましては益々ご盛栄のこととお慶び申し上げます。
 また平素は工業会活動に対しましてご支援ご協力を賜り厚く御礼を申し上げます。
 さて、この度徳島大学工業会の母体であります徳島大学工学部が記念すべき「工学部創立100周年」を迎えました。我々卒業生にとりまして母校がこのように記念すべき100周年の節目の年を迎えることができましたことは大きな喜びであります。
 徳島大学工学部は1922年(大正11年)徳島高等工業学校として設置されて以来、長い歴史と変遷の中で49,000余名の優秀な人材を世に輩出して参りました。その卒業生の皆様方が国内外で大いにご活躍され社会発展のためにご貢献をされました。その意味から徳島大学工学部が果たした役割は誠に大きなものがあると考えます。
 現在、世界の工業技術の発展は著しいものがあります。しかしながら、世界市場で日本の技術競争力に陰りが生じていることに懸念をいたしております。これからも日本が世界市場で技術競争力を維持していくためには優秀な人材を育成していかなければなりません。
 2016年(平成28年)工学部は「理工学部」と「生物資源産業学部」に再編され、今まで以上に幅広い知識を持った人材を育成できる体制が構築できました。
 工学部創立100周年記念事業のキャッチフレーズ「創り出せ未来。徳島から世界へ。」を掲げて、これからも引き続き国際社会が求める「先端技術の開発」と「優秀な人材の育成」に取り組んでいただけることを期待いたしております。
 2023年5月14日に「工学部創立100周年記念式典」、「工学部創立100周年記念祝賀会」が盛大に開催されました。工業会会員の皆様方には「工学部創立100周年記念事業基金」へのご寄附活動に多大なるご支援ご協力を賜りましたことに対しまして、心より御礼を申し上げます。尚、今回の募金活動は2024年3月まで実施いたしておりますので引き続きご支援ご協力をよろしくお願い申し上げます。
 さて、徳島大学工業会は1933年(昭和8年)年12月に卒業生の同窓会組織「徳島工業会」として設立されました。「徳島工業会」設立時は、徳島高等工業学校が設置されてまだ10年という時期でありましたが、関係者が集まり設立のための役員会が開催されたとの記録があります。1949年(昭和24年)5月に徳島大学工学部が設置され、その後、1951年(昭和26年)に「徳島工業会」から「徳島大学工業会」と改称され現在に至っております。
 徳島大学工業会は2023年12月に設立90周年を迎えます。今日まで工業会を築き発展させていただきました諸先輩方のご意志を引き継ぎ2033年12月の「設立100周年記念日」に向かって工業会の歴史と伝統を守りながら発展させていかなければなりません。
 2019年に作成した工業会旗に「つないで100年工業会」と有ります。工業会会員の皆様方と力を合わせ、諸先輩が築き発展にご尽力いただいた徳島大学工業会を「設立100周年記念日」に向かって繋いでいこうとの思いで作りました。今後とも工業会活動に対しましてご支援ご協力を賜りますようよろしくお願い申し上げます。最後になりましたが会員の皆様方のご健康とご多幸をお祈り申し上げご挨拶とさせて頂きます。

林  宏 二 郎 (機械45年卒)

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