工業会会員の社長・役員の皆様と工学部執行部・学科長・専攻長との会「工業会T&E会」の平成25年度の取組みについて報告します。
平成25年度の工業会T&E会の具体的活動として、前年度に続きましてT&E会のメンバー及び工業会OBの方から、直接学生に語っていただくフォーラムを開催致しました。長らく企業の要職を勤められ、各企業・業界の活性化を先導してこられた方々から後輩である在学生に、企業等での技術者の役割等を含め様々な観点からお話しをいただき、勉学へのモチベーションを高めるとともにキャリア教育や就職支援に結びつくことができればとの趣旨で、以下のように二つの学科で「就職支援フォーラム ─企業エキスパートの先輩と語ろう─」を開催いたしました。

 

(1)電気電子工学科
講師 橋本英樹氏(昭和63年電子工学科卒業)
日本無線株式会社 商品設計部部長
演題 モノづくりの原点は学生時代にあった
日時 平成26年1月9日(木)16時20分~17時50分
場所 共通講義棟3階K309講義室
参加者:27名(教職員:4名,学生:23名(院生:11名,学部生:12名))
  橋本氏は,最先端の無線通信システムを開発する企業において,第一線で活躍されていらっしゃる技術者です。同氏から,エンジニアとして成功するために必要な能力と,その能力を身につけるために学生時代に何をしておくべきかというテーマについてご自身の経験をふまえお話をいただきました。そのお話の中で,PDCAサイクルを2回まわす経験の中から必要なスキルを習得され臨まれた入社試験に関するエピソードや,"難しいことに挑戦する","真面目に没頭する"等のご自身の体験に基づかれたキーフレーズが新鮮でした。また,技術英語コミュニケーションについても貴重なお話を伺うことができました。

 

(2)光応用工学科
講師 森江健蔵氏(平成14年光応用工学科卒業,平成17年大学院工学研究科光応用工学専攻修了)
特許庁審査官
演題 就職と仕事を通して,私が思うこと
日時 平成26年1月24日(金)13時~14時30分
場所 共通講義棟5階K504講義室
参加者:64名(教職員:3名,学生:61名)
  森江氏は,本学在学中に米国フロリダ・アトランティック大学へ1年間留学し,その後大手電機メーカーを経て,特許庁審査官を務めておられます。森江氏から,留学,就職,転職のご経験,知的財産権など実社会で学ばれたモノの見方,考え方など大変興味深いお話をいただくことができました。

 

学生にとっては大先輩となる方々ばかりで,親近感を持って聴講し,自らの進路や将来設計により実感を持って考えることができた大変貴重な機会となりました。これらのご講演が,各自の学習のより明確な動機付けとなり,学習・研究の成果も一層上がればと期待しています。
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