【学生広報スタッフレポート】常三島祭で「避難所×脱出ゲーム」に参加してみた!
学生広報スタッフのみなみです!
今回私は、11月1日、2日に開催された「気分じょーじょー!常三島祭!」にて「避難所×脱出ゲーム」を企画された防災サークル「てくと」さんと「徳島大学生活協同組合 生協学生委員会」(以下GI)さんに取材をさせていただきました。
そこで実際に「避難所×脱出ゲーム」に参加してみた感想を皆さんに共有したいと思います!
クイズをとおして避難所設営を学ぶ!「避難所×脱出ゲーム」
まず最初に受付で、今回の「避難所×脱出ゲーム」で私たちがおかれる物語のあらすじが説明されました。
――主人公は災害後すぐに避難所へ到着したが、そこは多くの問題があり、機能不全の状態だった。
避難所を立て直すためには、13人の開設メンバーを集めなければならない。
新たな仲間を増やすため、参加者は避難者たちが抱える問題の解決に挑む――
参加者は、渡された虫食い問題を基に、避難所内で困っているメンバーの問題を解決し、避難所設営のための仲間を増やしていきます。
出題される問題は、災害時に実際に各地で起こった事象を扱っているため、自分が実際に同じ場面に遭遇した時の備えとなる知識にもなりました。

避難所で起こるさまざまな問題を解決しながら仲間を増やしていくゲーム。
クイズをとおして避難所設営に関する知識を身につけられます。
「避難所×脱出ゲーム」に参加してみて
■避難時に重要だと思ったポイント
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災害時、避難所を運営するのは私たち一般市民
避難所には「避難所開設キット」が設置されており、避難者はその手順に沿って避難所を立ち上げていきます。しかし、私たちに知識がないままでは、いざという時に混乱してしまう可能性があります。
避難所の環境を整えるためには、事前に何が必要なのかを知っておくことが重要です。
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エアベッドは快適!でも数に限りがある
寝床の整備も避難所の運営において大切です。しかし、段ボールベッドは十分に快適とは言えません。空気で膨らませるエアベッドはコンパクトに収納できて便利ですが、避難所に備蓄されている数は限られています。非常時のために、自分で準備しておくと安心です。
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備蓄品の数量は“住民票上の人数”に基づいている
避難所の備蓄品は、その地域の住民票に登録されている人数に合わせて用意されています。県外生が多い徳島大学の周辺地域では、実際に避難する人数が想定より多くなる可能性があり、備蓄品が不足することも考えられます。非常時に困らないためにも、自分の非常食は早めに用意しておくことが大切です。
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非常時こそ、一人ひとりの声を聞く場が必要
東日本大震災では、災害関連死の第一位が誤嚥性肺炎だったと言われています。アレルギーがある食品や食べられないものを、非常時だからと無理に食べてしまうと二次被害につながります。避難所では、誰がどんな状態なのかを把握し合うことが重要です。
また、女性や子どもの意見が反映されにくいのも災害時の特徴です。目安箱を設置したり、話し合いの場を設けたりして、意見を共有できる仕組みづくりが必要だと感じました。

段ボールベッドとエアベッド
防災と聞くと、「堅苦しくて重い」という印象を持つ方が多いのではないでしょうか。しかし、実際に体験してみた私の感想は「参加してよかった!」でした。楽しみながら避難所に設置された課題を解決していく形式で、学びも多くとても有意義な時間でした。
避難所の運営を担うのは、私たち一般市民です。知識がなければ、災害時に慌ててしまう可能性があります。そのため、このような機会に基本的な仕組みや対応方法を知ることができたのは大きな収穫でした。
実際の避難所で使われる簡易トイレや寝るスペースを見て感じたのは、パーソナルスペースがほとんどなく、食事や衛生環境も十分ではない状況では精神的な負担が非常に大きいということです。命を守ることを最優先にすると見落としがちですが、子どもを守るためにも“遊ぶ空間”や“大人が話し合う空間”など、心の余裕を生む場所づくりもとても大切だと感じました。
また、簡易トイレの凝固剤は燃えるゴミとして処分でき、消毒・消臭効果もあることを今回初めて知りました。知識として聞くだけではなく、体験を通して「どのように避難所を運営するのか」「どのような問題が起こり得るのか」を自分事として考えることで、理解がより深まりました。体験型の学びの大切さを実感する機会となり、とても楽しかったです!
お忙しい中、取材に協力していただいたてくとさん、GIさん、本当にありがとうございました!
■防災サークル てくと
Instagram:tect_tokudai
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■徳島大学生活協同組合 生協学生委員会
Instagram:tokudai_gi
X:@tokudai_GI





