看護(かんご)におけるケアリングとしての技術(ぎじゅつ)力(りょく)―Technological competency as caring in nursing

　看護(かんご)におけるケアリングとは、看護(かんご)師(し)と看護(かんご)される者(もの)（患者(かんじゃ)や家族(かぞく)）とが闘病(とうびょう)生活(せいかつ)の中(なか)での経験(けいけん)を共有(きょうゆう)することである。看護(かんご)の実践(じっせん)においては、人(ひと)を全(ぜん)人的(じんてき)に理解(りかい)し続ける(つづける)必要(ひつよう)があり、看護(かんご)師(し)は意識(いしき)的(てき)に心から(こころから)その人(ひと)を知ろ(しろ)うとしなければならない。

　現在(げんざい)の看護(かんご)よりもさらに優れ(すぐれ)た看護(かんご)ケアを提供(ていきょう)するためには、看護(かんご)ケアの中(なか)でテクノロジー（科学(かがく)技術(ぎじゅつ)）を使用(しよう)することである。

　看護(かんご)師(し)が、患者(かんじゃ)が受ける(うける)看護(かんご)実践(じっせん)を予測(よそく)し、決定(けってい)することが可能(かのう)になったと勘違い(かんちがい)することは、看護(かんご)師(し)が患者(かんじゃ)を人(ひと)として理解(りかい)するのではなく、物(もの)として評価(ひょうか)することに通じる(つうじる)。こういった状況(じょうきょう)は、看護(かんご)師(し)が看護(かんご)される人(ひと)（患者(かんじゃ)や家族(かぞく)）を「理解(りかい)した」と思っ(おもっ)た場合(ばあい)に生じる(しょうじる)。

　ケアの技術(ぎじゅつ)の進歩(しんぽ)によって看護(かんご)ケアの価値(かち)は高まり(たかまり)、看護(かんご)界(かい)はより高度(こうど)な技術(ぎじゅつ)を必要(ひつよう)としている。

　Within the Universal Technological Domain, the continuous dimension of unending and ever-changing dynamics of knowing person, provides the global realization of furthering human caring through enhancing knowledge about the person further informing the nurse about mutually satisfying nursing care.

【代表(だいひょう)的(てき)著書(ちょしょ)】

『第(だい)3版(はん) 現代(げんだい)の看護(かんご)におけるケアリングとしての技術(ぎじゅつ)力(りょく)実践(じっせん)のためのモデル』
　　　　Rozzano C Locsin著(ちょ)、谷岡(たにおか)哲也(てつや)、安原(やすはら)由子(ゆうこ)ほか監訳(かんやく)

【特別(とくべつ)講演(こうえん)会(かい)】

『Technological Competency as Caring: Implications for Practice in Nursing
ケアリングとしての技術(ぎじゅつ)的(てき)能力(のうりょく)：看護(かんご)において重要(じゅうよう)なこと』(PPTX 166KB)
　　　平成(へいせい)27年(ねん)1月(いちがつ)21日(にち)18:30-20:00 藤井(ふじい)節郎(せつお)記念(きねん)ホールにて行い(おこない)ました。