地理情報に基づく曝露情報の使用の追加について
1. 本研究の目的および方法
生活習慣病の発症にはさまざまな生活習慣要因や遺伝要因が関与しています。J-MICC Study（日本多施設共同コーホート研究）は、10 万人以上の人々の健康状況を 20 年にわたって追跡し、どのような人がどのような環境の下でどのような病気になりやすいかを調べるものです。生活習慣、遺伝子型、血液成分の組み合わせと病気の関係を調べることで、がんやその他の生活習慣病の原因を検討します。そして、体質を考慮したがんを含む生活習慣病の予防対策に必要な基礎資料を提供することを目的としています。
J-MICC Study（日本多施設共同コーホート研究）公式ホームページ http://www.jmicc.com/
2. 研究の対象とする項目の追加について
対象者の地理情報に基づく曝露情報（対象者の住所地の地理情報に基づく、環境・社会経済的要因の指標）を、ベースライン調査で得た居住地情報により算出します。具体的には、以下の手順で実施させていただきます。
1) 徳島地区参加者データに地理情報専用のID（オリジナルID）を付け、オリジナルIDと居住地情報のみ（氏名等は付けない）を愛知県がんセンターがん情報・対策研究分野へ送り、外部に接続されていないサーバー内に情報を格納します。
2) 愛知県がんセンターがん情報・対策研究分野で居住地情報より座標を付与します。また座標に対応する曝露要因（例：PM2.5や地理的剥奪指標）の情報をオリジナルIDに付与し、座標情報とともに徳島地区に返送します。愛知県がんセンターがん情報・対策研究分野では今後の新たな曝露要因付与のためにオリジナルID・座標の対応表を保持しますが、居住地情報は削除いたします。
3) 対象者の曝露要因（例：PM2.5や地理的剥奪指標）の情報は、J-MICC Studyの研究計画に従い、J-MICC研究中央事務局に報告します。
（注）愛知県がんセンターがん情報・対策研究分野に送られるのはオリジナルIDと居住地情報のみですので、個人が特定されることはありません。
3. 地理情報に基づく曝露情報の使用を拒否する場合
地理情報に基づく曝露情報の使用にご了承いただけない場合には、地理情報に基づく曝露情報を用いたデータ解析から除外させていただきます。下記の連絡先までお申し出ください。その場合でも、お申し出により、研究の対象となる方その他に不利益が生じることはありません。
本研究に関するご質問等がありましたら下記の連絡先までお問い合わせ下さい。
また、ご希望があれば、他の研究対象者の個人情報及び知的財産の保護に支障がない範囲内で、研究計画書及び関連資料を閲覧することが出来ますのでお申出下さい。
