予防医学分野
有澤孝吉教授
ヒト集団における環境要因と健康との関連を疫学的手法によって明らかにし、疾病予防に貢献することを目的としている。
主要研究テーマ
- 生活習慣、遺伝要因と慢性疾患との関連についての前向きコーホート研究(J-MICC 研究徳島地区調査)
- 一般日本人における塩素系・臭素系ダイオキシン類の血液中レベルおよび食事摂取量とその関連要因に関する研究
- カドミウム曝露と死亡率・がん罹患率との関連についての追跡調査およびメタアナリシス
- 女性医学に関する臨床疫学
- ヒトT 細胞白血病I 型ウイルスの疫学
- プロテオミクス解析を用いた環境汚染物質の生体影響に関する実験的研究。
医療教育学分野
赤池雅史教授
本分野では、医療教育開発センター、医学部教育支援センター、徳島大学病院キャリア形成支援センター等と連携して、下記をはじめとする医療人の卒前~卒後~生涯教育支援ならびに新しい教育プログラムの研究開発とその検証に取り組んでいる。
主要研究テーマ
- PBLチュートリアル教育
- 診療参加型臨床実習(クリニカルクラークシップ)
- スキルスラボでのシミュレーション教育
- 模擬患者参加教育
- 客観的臨床能力試験(OSCE)
- 医療人としてのキャリア形成教育
総合診療医学分野
谷 憲治 特任教授
総合診療医学分野は、2010年4月に徳島県の寄附講座として徳島大学大学院に開設され、地域医療レベルの向上と地域医療に貢献できる総合診療医育成に向けて、地域医療現場での情報収集を行いながら研究を行っている。
主要研究テーマ
- 地域医療に貢献できる医療人育成のための地域密着型臨床実習の研究開発
- 総合診療医育成のための一貫教育研修プログラムの研究開発
- 地域医療機関における効果的連携システムの研究開発
- 医療資源を有効に活用する疾患別診療連携システムの研究開発
公衆衛生学分野
森岡 久尚 教授
公衆衛生学分野(Public Health)には、健康に及ぼす要因を疫学・統計学的手法を用いて明らかにする科学の取組みと、それらの知見を踏まえ、法律や予算を整備する公衆衛生行政の取組みがあると考えています。このことを念頭において、公衆衛生学分野では、医療・介護の政策や保健医療サービス、地域(主に徳島県)の健康課題に密接に関連する研究テーマに取り組んでいます。
主要研究テーマ
現在取り組んでいる主な調査研究は以下のとおりです。
1. 糖尿病、慢性腎不全と生活習慣の関連についての調査
2. 生殖補助医療が分娩や新生児に与える影響に関する調査
3. 不妊患者の情報提供のあり方に関する調査
4. 徳島県の小児科医、産科医の勤務時間を含む勤務環境に関する調査
5. 徳島県KDBを活用した住民の健康課題の把握
なお、研究の実施や結果の活用については、アンケート調査の実施のほかに学会や公的な大規模データベースの解析や、保健所を含む行政機関や医師会等の関係団体と連携しながら取り組みを進めています。地域の課題の解決に関する研究の実施や、医師や保健師の疫学的調査手法の習得など、気軽に相談いただければ幸いです。