9月16日から18日にかけて卒業生である島根県立大学名和田教授を会長として第69回日本栄養改善学会岡山大会が開催された。3年ぶりの対面形式での開催となる。演題の申し込みが少ないとのことで教室からは4つの演題を申し込んだ。今回は対面とwebのハイブリット形式であり現地に行く人と遠隔参加が大体半分くらいだと聞いていた。大学院生のYさんとYさんも当初はwebで参加予定であったが、学会とはどんな雰囲気なのか大学院修了までに一度でも体験できるように現地に行くように背中を押した。

当日学会に参加すると3年ぶりに会うことができた方々が多数いた。不思議なものでwebの会議で会っているせいか久しぶりである感じがしない。しかしながら、webでは出来ない会話から近況をうかがい知ることができ有益であった。改めて如何にしてface to faceでの会話が重要か身に染みて感じた。

台風が近づく中、天候は不安定であり降水確率が低いにもかかわらず大粒の雨が会場を包む。幸いなことに岡山県立大学に栄転されたS先生が車で会場に来ていたので大塚製薬のM君と学生さんと共に岡山駅まで送ってもらった。せっかくの機会なのでイオンモールで中華料理を楽しんだ。複数人での外食をする機会は2019年以来となる。

2022年9月21日のヨミドクターの記事で、「新型コロナが拒食症の引き金に 行動制限による孤立が子どもたちを追い詰める」が目に止まった。以下一部抜粋。「新型コロナの感染流行は、感染予防という観点から外出自粛、休養、部活の縮小、オンライン授業の導入などによって、子どもたちが人と直接会って話す機会を奪ってしまいました。そのため、仲間とやり取りをすることで、なんとかこころのバランスを保ちながら生活していたこどもたちは、そのバランスが崩れ、こころの失調をおこしやすくなってしまいました。中略。これは子どもたちだけに限ったことではなく、大人たちにも当てはまるかもしれません。しかし、子どもたちは大人に比べて、知識や経験が乏しく、交友範囲も狭いので、人間関係が疎遠になるほどより孤立・孤独に陥りやすいと言えます。」
(https://yomidr.yomiuri.co.jp/article/20220912-OYTET50025/3/?catname=column_takei-akira)

確かにwebでの学会参加は移動時間や費用面で有益であることは間違いない。しかし今回人と直接会い対話することの重要性を改めて知った。参加した大学院生も現地に行けてよかったと言っていた。初めて参加した大学院生には「学会は人に会いに行くことと現地の美味しいものを食べることが目的だ(教員と一緒に行けばタダになる)。」とアドバイスしておいた。

<令和4年9月27日:酒井>

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