先日、Nさんから「大塚講堂の大ホールの使用許可が降りました」とのメールが届いていた。

医科栄養学科の学生が主体として活動している阿波踊りの栄養連。コロナ禍以前は、定期的に阿波踊りの練習を、実習を終えた夕方あるいは休日に行っていた。阿波踊りの時期になると、鳴り物の音が窓から聞こえてきたことを思い出す。熱心に練習をしている成果か、素人の目から見てもその踊りは華々しい。徳島で開催される地方学会で懇親会の余興として呼ばれることも多々あると聞いている。

新型コロナ感染症は人々の生活様式を大きく変えた。徳島の夏の大きなイベントである阿波踊りは2年連続の中止。栄養学連の阿波踊りの練習も感染症対策のため、練習場所の確保は元より参加できる学生が減ってきていて技の伝承が難しい状態に陥っている。

栄養学連の顧問を務めている経緯で、ある日Nさんから相談があった。栄養学連の阿波踊りの活動開始申請をしたが学生係に止められたとのこと。去年までは認められていたので疑問に思い、直接学務課に出向き確認をしたところ、あっさりと「問題はありませんよ」との返事を頂いた。鳴り物は、大きな音が鳴るので場所探しには苦労しているようだ。次の課題は場所探し。大塚講堂内なら騒音対策になるとのことで、使用許可を管理係に伺うことにした。「学務課からは許可をもらっています。」と説明しても、「課が違いますから。」とすぐにはいい返事はもらえなかった。長井記念ホールの使用は検討したのか尋ねられたので、「あそこは薬学部の管理になっていて、以前薬学部長にお願いした時に、薬学の教員みんなが阿波踊りが好きではないのでと言われました。」と答えると、「阿波踊りがみんなが好きではないのは、医学部も状況は同じです」との返答であった。なんとか使用に向けて検討をしてくれることを確認しその場を後にした。何かと制限をかけることが多いご時世なのでどうなることかと不安であったが。

今年の御神籤には、「願望(ねがいごと)」、「思いのままです他 人の世話よくせよ」とあった。今年は、学外からの大学院生や海外からの留学生が教室に来ている。慣れない環境なので、人の世話をよくして、少しでも早く快適な日常を過ごすことができるようにしたい。

<令和4年5月2日:酒井>


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