読売新聞オンラインで大手小町というコーナーがある。普段は、見ることがないが、ある見出しに目に止まった。「バンドマンとの彼との結婚に迷い」。以下引用。“トピ主さんの彼氏は「将来的にバンドで成功したい」という気持ちが強いため、現在は非正規雇用で働いており、収入が少なく、貯金もない状態とのこと。とはいえ、彼は悪い人ではなく、真面目なところがあり、トピ主さんに対する愛情も感じるそうです。一方のトピ主さんは、安定した職場で正社員として働いていて、これまで彼との生活では基本的に金銭面をカバーし、彼を応援してきたそうです。しかし、彼の不安定な収入や、「これからも夢を見続ける」という彼氏との温度感の違いから、トピ主さんは最近、自身の年齢も加味して、「別れた方がいいかも」と考え始めたといいます。

この記事を読んで、“バンドマン”と“大学院博士課程の学生”のイメージが重なる感じがしました。博士まで進学する学生は、研究に興味を持ち、昼夜を問わす実験を繰り返し、得られた結果に一喜一憂する生活を送ります。研究結果は、基本的には頑張れば必ずしも結果が伴う保証はありません。極端な例かもしれませんが、「研究者は博打をしない。研究そのものが大きな賭だから。」と言う先生もいました。私の学生時代のことですが、あるラボでモノ取り(遺伝子の単離同定)をテーマとしていた大学院生が、2年間かけても目的の遺伝子が取れず、他人のデータを分けてもらい修士論文を作成した話を耳にしたことがあります(真偽は分かりませんが)。さすがに“バンドマン”として成功するよりは、博士後期課程を終了して研究者になる方が確率はかなり高いと思いますが。

大学院博士課程ともなると場合によっては20代後半か30歳くらいになります。身分は収入のない学生です。最近は、大学院生の待遇をよくする国の取り組みもありますが、世間一般の人から見れば、自分の好きなこと興味あることを行い生活している人と映るのかもしれません。

私自身、博士課程の時に結婚しています。「バンドマンとの彼との結婚に迷い」と似ているように、無収入(奨学金はもらっていましたが)の大学院生と社会で働いて収入を得ている妻と生活をしていました。経験から言えることは、生活はある程度何とかなるものです。人間的に大きな欠陥(性格、浪費癖、DVなど)がない人と一緒なら大丈夫です。当時は、工夫し少ないお金でやり繰りすることも今思うと楽しかった様に思います。お互いに支え合う気持ちがあれば大事です。

高齢になり“支え”は確実に無くなったことを実感。

DSC02670.JPG

閲覧履歴

このページと関連性の高いページ