10月31日はハロウイーンで世間は浮かれている。そういえば2年前もHさんとKさんが、「Trick and treat」と部屋を訪ねてきたので、机の奥に常備しておいた食べ物を渡したことを思い出す。

医科栄養学科は基本的に学年ごとに担任がおり、8つの教室で順番に担当をしている。イレギラーではあるが今年は2年生を担当となった。年一回懇談会を開催し、学生からの大学生活を過ごす上で大学側に改善してもらいたい意見を伺い、また今後の学生生活に関して(先輩から)アドバイスを受けられる機会を提供している。以前は、昼食会に加えスポーツ大会を開催し、景品を買いに駄菓子問屋まで足を運び準備したこともあった。近年は、情熱が冷め時間の制約を理由に昼食を共にすることにとどまっている。当日11時から準備のため机・椅子を並べ、買い出しに行ってもらったお菓子やパン類を蔵本会館に持ち込む。気軽に話をできるように隣のラボからも大学院生を動員する配慮もした。

学生からは色々な改善点が上がっていた。「スライドをmanabaにアップロードしてダウンロードできるようにしてほしい」、「スライドを資料として配付してほしい」、「大事と言っているところほど、配布資料にのっていない」(意図的に配付資料から外し大事な事項なので個人的に丁寧に学修して欲しいのではないかと推測する)、「資料もなく、教科書にも沿っていないので、試験前など勉強できずどうしたらいいかわからない」(講義は一瞬一瞬が勝負であり、大事なことはしっかりメモをとり常に思考回路を十分効かせ緊張感を持って講義に望んでほしいと推測する)、「板書は汚いが、説明がわかりやすいので、内容はわかる」(板書をしている先生は少ないので、たぶん私かN先生だろう)、寮は大学の近くにあってほしい(私の力ではどうにもなりません)等々。

この時期は3年生を対象とした公衆栄養学実習も重なっている。赴任当時はこの実習を(人がいなかったので)私一人でこなしていた。教授の忘年会の挨拶で、「人がいない、お金もない」との発言をしたらS教授から、「教授の品格を保つために、そのような発言はしてはいけない」とのお叱りを受けた。後日何か必要な消耗品があったらYに注文してよいとS教授から援助をして頂いたことを思い出す。あれから十数年たった今、私がいなくても教室のスタッフだけでも実習は十分可能な状態になっている。というか、いない方がスムーズにできるかもしれない。学生が私にはあまり尋ねてはこない事実が物語っているようだ。来週から全面的にまかそうか。

<令和1年11月4日:酒井>

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