先月、管理係の方から光熱水道費のことで少し時間を取ってほしいとの連絡を受けた。栄養学科内で使用された光熱水道費の各教室の負担額を計算し、それを学科長が最終確認することになっている。各教室には大学より、実習や研究に使用する決まった額の予算が配分される。いわゆる講座経費、講費である。一般家庭に例えるなら、働いたことにより得られる給与、収入にあたる。そこから、食費、電気代、ガス代、スマホなどの通信費、交遊費などの費用を支払うことになる。光熱水道費に関する書類に一通り目を通して、各教室の負担額を目にすると愕然となった。ほどんどの教室で講費は、今年より値上がった他の負担金と合わせるとマイナスになってしまっている。大学院生経費で人数に応じてお金は追加になるが、とても賄えそうにない。ここで「ハイ」と納得をしてしまうと、学科全体に迷惑がかかるので、再度検討していただくようお願いをした。分かり易いように当教室の現実の懐事情を切実に伝え、「こんな状況ですけど」と説明すると少しは納得してくれたようだった。

ある程度節電をしている姿を見せないといけない。教員会議でも節電を訴え、毎朝、大学に出勤すると各階の集中電気システムをチェックし、消し忘れの部屋はないか、早朝よりクーラーを使用している部屋がないか確認をするようになった。栄養学科はオープンスペースなので、どこからどこの光熱水道費が各教室の負担なのか詳しく確認することが難しい。これまで問い合わせても3-5階で一括した計算しかできないとの回答であった。T先生に、このことをぼやくと、「メーターはあるんじゃないですか」。二人である部屋に入ってみると、kWhを単位としたメータが見つかった。早速、Aさんに頼んで施設の方に連絡をとってもらった。二人の方が来られ、「配電盤はありますが、色々なところに電気が送られている可能性があるので難しいですよ」と言われたが、「節電してもらうためには、数値が要ります。一回やってみてください」と懇願した。最後に泣き落としで、前回同様教室の懐事情を説明したが、「私たちの仕事は検針して費用を計算し請求することです」と突っぱねられてしまった。それは、そうなんですが。

後日、精査して調べてもらった資料をみると各階、概ね3箇所でどのくらいの電気を使用しているのか把握できることが判明した。状況もある程度わかったので、学科全体での節電もお願いしよう。節電節電と言っている中、S先生からは、「2F学生自習室のクーラー設定温度、〇〇℃になっていますよ。いいんですか」と言われてしまった。教室員だけでなく、学部学生さんにも協力してもらわなくては。

<令和1年6月10日:酒井>

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