第65回日本栄養改善学会学術集会が、新潟県立大学村山伸子教授を会頭として、新潟朱鷺メッセで9月3日から5日にかけて開催された。全体として参加者は多く、人気のセッションはかなり広めの会場でもほぼ満席状態だった。「「健康的な食事・食環境」推進の科学的根拠―主な生活習慣病予防の視点から―」というリレー特別講演を皮切りに、3つの特別講演、5つの教育講演、8つのシンポジウム、「実践栄養学研究セミナー」ワークショップと内容も盛りだくさんだった。大会内容に加え圧巻だったのは懇親会で、新潟県の日本酒が100本弱並んでいたことだった。地元の酒造メーカーに頼んでご協力を頂いたと思われるが、だれか強力なコネのある人物の存在が伺われた。これだけ種類があるとどれが美味しいのか迷ってしまう。帰りに時間があったので新潟駅にある「ぽんしゅ館」に寄ってみた。500円を払いコイン5枚を受け取る。お猪口を所定の位置に置きコインを入れボタンを押すと日本酒が出てくる仕組みだ。ここでも100類程度の日本酒の利き酒が可能であるが2,3種類飲んでみると最初に飲んだ日本酒の味をすでに忘れている。

2021年に日本(東京)で大きな栄養の国際学会(第22回国際栄養学会議 IUNS ICN2021)が開催される。主に日本栄養食糧学会と日本栄養改善学会が担当となっている。その準備ということで武見理事長の提案で募金活動を行っており、若い学生さんが募金箱を両手に持ちお願いをしていた。理事長が目の前にいたので渋々小銭を募金箱に入れた。横で見ているとD女子大のK先生は、募金箱に札を平然と入れていた。大学から支給される研究費についてK先生に尋ねてみると、基本○○○万円で、プロジェクトがあれば追加、実習費おまけに卒論学生の面倒をみると○万円くれるという。うちの大学では、何人卒論生の面倒をみようが0円しか支給されない。「うちの研究室は年間○○円しかもらえない」と言うと、2人のK先生が「えっ」と絶句していた。札単位で募金ができるK先生のフトコロは暖かいのだろう。研究費獲得や論文発表に務めなくてはならない。

<平成30年9月10日:酒井>

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