“ちびまる子ちゃん”の作者、さくらももこさんが亡くなった。まだ53歳とのことだった。私が大学院生のころにテレビ放送が始まった“ちびまる子ちゃん”は、作者が同年代ということもあり、なんとなく自分の子供時代と重なり楽しみにしていたテレビアニメだった。アニメでは、元清水エスパルス(現FC東京監督)の長谷川健太選手も登場する。やはり、小さいときからサッカー少年だ。「おどるポンポコリン」もヒットしたなー。

講義で“我が国の高齢化”について説明するときに、簡易生命表についても併せて解説をする。○歳になったら平均であと何年くらい生きられるのか、年齢ごとに、平均余命が記載されている。また生存数(率)も記載されているので、男性女性で、○歳まで生存できる人々の割合も分かる(実際には10万人の集団を設定して生存数の推移を推計していくのであるが)。90歳まで生存できる男性は25%程であるが、女性では約半数である。長生きができることが分かる反面、50歳男性の生存率は96.75、女性では98.01となっている。この年までに生きられるのは、100人いたら97,98人、逆に言えば2,3人は亡くなっていることを示している。自分はたまたま、この2,3人に入らなかった(幸運な人)と考えると、少し怖い(リアルな)面も読み取れる。

少し前にラボのフローサイトメトリーのレーザーが壊れた。高額な製品なのでメーカーに色々問い合わせてみた。最初に機械を見に来てくれた技術畑の方は、「6年以内でダメになるのは約20%くらいで、今回はその中に入ってしまった」と申し訳ない表情で言っていた。業者に頼み、見積をとってみると(予想通り)あまりに高額なのでもう少し何とかならないかと懇願すると、今度は、営業(?)の担当者が説明に来てくれた。すると今度は、「このレーザーは、よくもった方ですよ」と言ってくる。「消耗品等のコストを考えると他の機種に比べ得してますよ」という言葉も添えてくる。こちらがいくら色々な(過去の)事例を言っても平行線が続く。少なくともこれまで過去に使用したフローサイトで5,6年でレーザーがダメになったものはないのだが。

映画ロッキーでの一場面でスターローンが言った言葉、「怖いときほど、前に出るんだ」。弱小研究室にとっては大変痛い臨時支出となりそうだ。

<平成30年8月31日:酒井>

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