10月の最終週の木曜日、2年生との学年懇談会を開催した。(医科)栄養学科では、各学年で担任が決まっており各教室が順番で対応している。医科栄養学科1期生である2年生は、私の教室が担当となっているので、卒業まで何かと関わりがでてくる。学年懇談会の内容をどうするか学生と相談し、当初は昼に鍋という案もあったが、次の日が実習レポートの締め切りと言うことで、昼休みにみんなでお弁当を食べながら教員や大学院生と会談をすることになった。弁当は業者さんが届けてくれるというので、少しの残額プラスポケットマネー(ポケットマネーといえるほどの金額ではないことは、お菓子の内容を見れば明らかか)でお菓子を生協に買いに出かける。一つ一つ包装されているものがよいかと思いチョコレートなどをカゴに入れていくと、大きな袋にはいったうまい棒の袋を見つけた。折角だから話題性のために買っていくかと思いカゴにいれる。裏を見ると40本入りと書いてある。レジに並ぼうとすると、店の方から「それはダミーです。売り物ではありません。」と言われてしまった(うまい棒は30本で包装されていて、たまにそれごと買うことがあるので、色々な種類のウマイボーが40本入っている製品があっても不思議ではないと思うのだが)。懇談会では、私の回りにA君、K君、F君がいた。いい意味、教員と親しく話すことができるが、逆の意味では年上の者を年上の者とは思っていない感じだ。しかし、これが今の学生さんの姿かもしれない(私の学生時代は、年上の先生と話すときに少し緊張をしたものだが)。最後の方ではカメラを渡し、適当に様子を撮っておいてくれといって任せた。しかし、カメラの写真をPCで整理してみると、どうしてこんな写真を撮ったのかというものばかりだった。まともな写真は最初の全体写真のみだった。

10月31日から11月1日に、広島女学院大学で栄養食糧学会中四国支部会が開催された。特別講演では、以前栄養学科の食品衛生学教室に在籍していた大澤朗先生(神戸大学大学院農学研究科)が「腸管モデルを利用した機能性食品素材の新規機能性評価システム構築に向けた取り組み」というタイトルで講演された。先生はオーストラリアで長くコアラの研究をしていたというユニークな経歴がある。コアラがユウカリを食べることができるのは、ユウカリのタンニンを分解することが出来る腸内細菌を持っているためであること、コアラが病気になり治療のため抗生物質を投与すると病気そのものは治癒するのであるが、腸内細菌がなくなってしまいユウカリの害が出て死亡してしまうことがあるなど、腸内細菌に関する興味深い話を聞くことができた(これはあくまでもイントロの話であるが)。その後の懇親会での会話の中で、女性のS先生に「何歳になった?」と聞いてしまった。「○○歳です。」と素直に答えが返ってきたのでびっくりしたのと同時に聞いてよかったのかと反省。以前、教室員の女性に、「何歳になった?」と聞いたら、「女性に年を聞くのはどうかと思います!」と言われたことがある(一般的に考えれば、年を聞いてもいいくらいの年くらいなのだが)。そういえば、これも以前、ある学生さんから「先生、とても若く見えます。4○歳(○)くらいに見えます」と言われたことがある。心の中でつぶやいた言葉。「そう、そのくらいの年だ」。

<2015年11月4日:酒井>

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