平成27年1月29日・30日の両日、第4回眉山免疫シンポジウムが開催された。眉山免疫シンポジウムは、徳島大学プロテオゲノム研究センターの高浜先生が中心となり、大学内の免疫を専門とする石丸教授、岡崎教授、松本満教授、峰岸先生らにより開催される国際シンポジウムである(今回から私も少し仕事をさせていただいた)。今回の招待スピーカーは、荒瀬尚先生(大阪大学)、Isaac Chiu先生(ハーバード大学)、Sidonia Fagarasan先生(理研)、福井宣規先生(九州大学)、岩倉洋一郎(東京理科大学)、本田賢也先生(理研、慶応大学)、Gabriel Nunez先生(ミシガン大学)、斉藤隆先生(理研)、Jonathan Sprent先生(シドニー)と前回同様各分野の一流の方々である(文章を書くにあたり誤りがあってはいけないので、肩書きをグーグルで調べても、名前を入れるとすぐにヒットする。それだけ有名であることは推測できる。ちなみに自分の名前でもやってみた。結果は?であった。それはそうだろう)。内容は、”TCR-MHC and immune system”、”Autoimmune mechanisms”、”Inflammation and regulation”、”Immune defence”の4つセッションと10分程度のshort talkで構成されている。

もともと英語を聞いたり話したりすることは得意ではなく(苦手である)、今回の国際シンポに参加するにあたって不安が大きかった。私の発表は30日の最後の演題だった。昨日の懇親会、2次会のためか2日目になると疲れた様子の先生も見受けられた。その証拠に、私の前の先生の発表では、フロワーからの質問もなく、また時間が遅れているとのことで座長からの質問もなかった。この発表を乗り越えたら終わりだと思ったので、冒頭で「You look tired, but I am last speaker of this symposium」と言ってみた。話の内容は、大豆に含まれる栄養成分と免疫機能に関するものなので、昨日の懇親会の食事に大豆を使用したものがあったことをスライドで示してみる。少しは、観衆に興味を持ってもらったようだ。何とか発表を終え、discussionの時間。たぶん栄養の話だから、質問は座長の先生の申し訳程度の質問だと思っていた。するとNunez先生が大豆成分の一種がマウスの大腸炎を増悪する内容に対して腸内細菌が関与しているとの指摘が流ちょうな英語であった(ネイティブスピーカだから当然か)。もう少しゆっくりと話してくれればいいのだが、下手なジョークを入れたものだから、こいつ慣れていると思われたかもしれない。今になって後悔しても遅い。その後も、Fagarasan先生と続いた。合計4人の先生から質問攻めに遭い、クタクタになった。聴衆は心の中で思っただろう。You look tired。

<平成27年2月9日:酒井>

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