5月17日に第1回日本栄養改善学会四国支部学術総会を開催した。日本栄養改善学会は理事長の方針で、学会活動を活発にするために全国的に各支部を立ち上げることになり、昨年度、四国支部本体を立ち上げ、今回が第1回目の学術総会であった。日本栄養改善学会員は全国で6千人弱いるが、その内、徳島、香川、愛媛、高知の四国の会員は300人弱と他の支部に比べ人数が少ない。会員が多すぎても、少なすぎても会の運営は難しいのかもしれない。ちょうど1年前だが、第67回日本栄養食糧学会に参加している日本栄養改善学会会員で打ち合わせをしたのが、支部設立の準備だったように思う。その後、何人かの先生に幹事または監事役を引き受けてもらい、形だけであるが支部設立ができ、そうして本日を向かえることができた。

学術総会の準備には、色々な人々に御協力を頂いた。教室員はもちろんであるが、となりの教室の竹谷先生は、学会の特別講演を大学院特別講義にして頂き、また奥村先生は、手伝いの申し入れをしてくれた。私自身も、税務署に行き源泉徴収の相談、抄録の印刷・製本、飲み物の準備、会場の準備と大忙しとはいかないが小忙しに日々を過ごした。一般講演では、分子栄養学の宮本先生が活発な討論をしていただき、会場を盛り上げてくださった。特別講演の演者は、熊本大学生命資源研究・支援センター疾患モデル部門の佐伯武頼先生にお願いし、「シトリン欠損症における特異な食癖とその病因・病態・治療との関連」というタイトルで、市民公開講座は、徳島大学大学院ヘルスバイオサイエンス研究部・疾患治療栄養学分野の安井苑子先生にお願いし、「徳島大学病院のNSTの現在と未来」というタイトルで講演をしていただいた。ともに非常に分かり易く、興味深い内容であった。支部設立当初は、本当に四国で支部会を開催できるかとても不安であったが、たくさんの先生にご協力をいただき、無事終了することができた。

 無事と言えば、昨日の朝一の講義での雑談の話。「1週間前、この講義が終わった後、東京日帰りしたんだけど、飛行時刻の搭乗何分前に保安検査場を通過しなければならないか知っている?」。「1時間前です」と学生さん。「15分前だけど、この前は羽田空港に着いたのが10分前だったんだ。でも搭乗できたけど、この話のオチわかる?」。こう話しているといかにも落ち着いているかのようであるが、当の本人はかなり焦っていた。18:50、品川駅から羽田空港に向かう電車は急行しかなかった(後で知ったのだが、快特は日中の時間帯しか運転していない)。少し待っても快特は来ないようだ。しょうがない、時間がないので急行で行くしかない。羽田空港国際線ターミナルを出発する時には搭乗15分前を切っていた。羽田空港国内線駅に到着し電車から降りると、猛ダッシュで京急線の地下から一気に2階の出発ロビーまで駆け上がる。JALの職員さんをつかまえて、「19:30発の徳島行きに乗りたいんですが!」。搭乗券を見せると「もう時間が過ぎています」との一言。その後、係員さんが搭乗券を機械でチェックをすると、「大丈夫です!」と答えた。「えっ」と思うと、「ご搭乗の便は遅れがでまして、出発が10分遅れました」。以前もANA線で徳島へ最終便で帰った時も、遅れてしまい、モノレールを降りて猛ダッシュし、さらに保安検査場通過後も空港内を係員さんと一緒に必死で走って搭乗ゲートまで行ったことがある。その時は疲れたが、もう空港内を走ることはないから良い体験かと思ったが、今回も同じような経験をしてしまった。時間には余裕を持って行動をしなくては。でも飛行機が遅れたおかげで、無事、徳島にその日のうちに帰ることができたし、教室へのお土産も買って帰ることができた。写真はその時の、「しゅくれあん」。

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<平成26年5月22日:酒井>

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