みなさんは、ラクビーというスポーツを知っているでしょうか?テレビで見たことはあるけれども、ルールはわからないという人も多いかと思います。基本的ルールとして他の球技と違いボールを前に投げることはできません(蹴って前に出すことはできます)。ボールをもって、走って、そのままトライ(得点)ができればいいのですが、対戦相手は猛烈な勢いでボールを持った者を倒そうと向かってきます。ボールを横あるいは後ろにしか出せませんので、タックルされて倒されそうになったら必然的に後ろの選手にボールをパスしなければなりません。一人がボールをもって必死に走っても、後ろにサポートしてくれる人(ボールを受けてくれる人)がいなければ、相手のタックルを受け、倒され、ゴールにたどり着くことはなかなかできません。

これは世の中や研究の世界でも似ているところがあります。自分がある仕事を成し遂げたと思っていても、実はいろいろな人が支えてくれてくれた結果であることも多いのです。人を助ければ、人は助けてくれる。学生の頃、私は実験の手法や研究の進め方を安居院先生(北海道大学大学院獣医学研究科教授)や 故 森口先生(山口県立大学教授)(本当はもっとたくさんの人に色々教えてもらったが書き切れないので割愛)に丁寧に教えてもらいました。こうやって研究者の端くれになれたのも、先生方が親身に教えてくれたことが大きく寄与していると思います。

今は、助けてもらう(教わる)立場から、助ける(教える)立場に変わりました。(教育研究以外では、今でもスタッフをはじめとする色々な人と、助け・助けられですが)。大学院生には厳しい研究指導を(私の指導を受けたいと思っているかは疑問であるが)、学部生にはわかりやすく興味があるような講義・実習を行い(万人受けする講義は実は難しい)、これまで助けてもらったことを少しでも還元できるように努力していかなければならないと思っています。

学生よりは多少フトコロが温かいので、たまに学生さんとコンビニへ出かけ、おやつ用のお菓子を買いに行きます。クッキー、チョコレート、ポテチ、買う量は、スーパー用より一回り小さいカゴで一杯分くらいでしょうか。小さいことですがこれも還元の一つです。ただこの還元は1週間程度でなくなりはしますが。

<H25年6月22日:酒井>

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