馬場麻人教授
徳島大学歯学部長
馬場   麻人

 徳島大学歯学部は,昭和51(1976)年に国立大学として日本で8番目の,そして現在でも四国で唯一の歯学部として設置されました。さらに平成19(2007)年には,歯学科に加え,歯科衛生士と社会福祉士の二つの国家試験受験資格が得られる口腔保健学科を設置し,全国に先駆けて歯科医学と福祉を融合して学ぶことのできる歯学部となりました。

歯学部がある蔵本キャンパスは,医学部(医学科,医科栄養学科,保健学科),歯学部,薬学部が集まっており,本学部ではその利点を活かして,地域で活躍する人間性豊かでリサーチマインドを持つ歯科医師,歯科衛生士,社会福祉士という高度専門職の養成と,先端的な歯科医学・医療の研究とその応用を推進し,中国・四国地区の歯科医学・口腔保健・福祉をリードする拠点となっています。

超高齢社会を迎えた今,歯科医療は,医療,福祉,行政との連携が不可欠になっています。そこで,徳島大学歯学部では,時代のニーズに沿って多職種協働ができる人材の育成を教育目標に掲げ,卒業時に修得しなければならない能力(コンピテンス)を明示し,徳島大学歯学部を卒業すると,どのような歯科医療人としての能力が修得できるかを明確に示すカリキュラムを策定するなど,学修者中心の教育体制構築を進めています。そして,令和4年度から,歯学科では新しいカリキュラムをスタートさせ,歯学教育の充実を図っています。また,令和6年度からは歯学科臨床実習にあがる前の共用試験(CBTおよびOSCE)が公的化され,国家試験受験のための必須条件となり,さらには令和6年度入学生からは,令和4年度改訂モデル・コア・カリキュラムが適応されますので,これらに対応していきます。

学生の皆さんが徳島大学歯学部での学生生活を通し医療人としての基盤を築き,次世代の日本の歯科医療を担う,そして世界の歯科医学の発展に寄与する人材となることを期待しています。

 

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