Synthesis of nonhydrolyzable phosphonopeptides

細胞内情報伝達は、多くの場合、細胞内蛋白質のリン酸化・脱リン酸化により調節されています。このリン酸化に関した細胞内情報伝達解明研究やこれらをターゲットとした薬剤開発にリン酸化ペプチドは非常に有用な化合物となります。しかし、天然型リン酸エステルは生体内で極めて容易にホスファターゼにより加水分解を受けるため、天然型リン酸化ペプチドの利用には種々の制限が生じます。そこで、当グループではリン酸エステルの酸素原子をCF2に置換したホスファターゼ抵抗性リン酸化アミノ酸・ペプチドの合成研究を行っています。これらペプチド類は生体内機能探索分子として非常に有用な化合物で、現在その生化学展開について検討中です。