平成27年8月19日(水),20日(木)に独立行政法人日本学術振興会研究成果の社会還元・普及事業「ひらめき☆ときめきサイエンス~ようこそ大学の研究室へ~KAKENHI,(人工の「細胞もどき」~リポソームを作って,その形や働きを直接見てみよう)を実施しました.夏休み終盤の日程にも関わらず本事業の効果により,県内をはじめ香川県,愛媛県,兵庫県,鳥取県,神奈川県から延べ20人の高校生の皆様が元気よく参加してくれました.

受付・開講式(挨拶,科研費の説明)

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受付

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開講式(斎藤教授による挨拶)

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科研費の説明(高浜教授)

午前9時半から受付,10時から斎藤教授(実施代表者)による挨拶と,本事業の説明を行いました.初日となる19日は,日本学術振興会の高浜洋介先生(徳島大学疾患プロテオゲノム研究センター・教授)から冒頭に科研費の役割についての説明がありました.
高浜先生には,本プログラムにも終日参加いただきました.

オリエンテーション・実験の準備と講義(細胞膜の形やはたらき)

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実験準備

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講義(植野准教授)

オリエンテーション・実験準備の後,植野准教授による「細胞膜の形やはたらき」について講義を行いました.細胞膜の基本構造や細胞膜のはたらきについて分かりやすく説明し,受講生の皆さんには大学での講義の雰囲気を体験していただきました.

実験(環境変化や薬物応答によるリポソーム形態変化の観察)

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ピペット操作によるリポソームの混合

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巨大リポソームの顕微鏡観察

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リポソームや細胞膜の共焦点顕微鏡観察

午後からは,午前中に受講生の皆さんが準備・作成したリポソームを用いて,外部環境の変化によってリポソームの形態が変化する様子や,実際の細胞膜を顕微鏡で直接観察することで,細胞膜の成り立ちや機能に対する理解を深めていただきました.顕微鏡下で浸透圧によるリポソーム形状の変化を観察し,細胞膜の働きとバリアー機能について考察しました.また,作成したリポソームや蛍光色素で染色した実際の細胞は,最新の共焦点レーザ顕微鏡や蛍光顕微鏡を用いて観察しました.

クッキータイムを挟んだ質疑応答と自由討論

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クッキータイム

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質疑応答と自由討論

受講生の皆さんが真剣に取り組んだ実験後はクッキータイム!併せて活発な質疑応答や自由討論を行いました.

修了式(未来博士号授与)

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未来博士号授与

引き続いて薬学部の施設を見学後,修了式を行いました.受講生の皆さんは講義から実験考察までやり抜き,喜びも一入(ひとしお)です.

本事業を終えて

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集合写真(8月19日)

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集合写真(8月20日)

今回は,ひらめき☆ときめきサイエンスに遠く県外からも参加頂き,ありがとうございました.今回のプログラム内容は人工細胞膜という生物物理化学分野に関する内容でしたが,今後はより薬学部の独自性を活かした内容のプログラムも実施していきたいと思います. (斎藤 博幸:大学院医歯薬学研究部 製剤分子設計薬分野 教授)

実施代表者

斎藤 博幸 (大学院医歯薬学研究部・教授)

実施分担者

植野 哲 (大学院医歯薬学研究部・准教授)
大井 高 (大学院医歯薬学研究部・准教授)
奥平 桂一郎 (大学院医歯薬学研究部・准教授)
北池 秀次    (大学院医歯薬学研究部・技術専門職員)

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