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学科長あいさつ

保健学科長 森 健治

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 Covid-19の完全な収束が未だ見られないこの社会情勢の中、医療の果たす役割が重要視されています。そして、社会に対する医療従事者の貢献度はますます大きなものとなってきております。また、遠くない将来に想定されている南海トラフ地震への備えも必要とされています。徳島大学医学部保健学科では、様々な局面に対し、適切な医療を提供できるような学びの体制を築いていきたいと考えています。さらに、子どもから高齢者にいたるまで一生涯にわたる健康を維持するための支援を行う保健学を基盤として学びを深めることができるように心がけています。

徳島大学蔵本キャンパスには、医学部、歯学部、薬学部と医療系の学部が集まっています。医学部には医学科、医科栄養学科、保健学科の3学科があり、保健学科には、看護学専攻、放射線技術科学専攻、検査技術科学専攻の3専攻があります。将来、医療系の様々な分野で活躍したい学生さんが蔵本キャンパスに集まっています。勉強だけではなく、サークルなどを通していろんな学部、学科、専攻の学生さんと触れ合う機会を持ち、お互いの考えを聞き、チーム医療の基本を学ぶための基盤があります。講義を受ける場所は大学病院の隣に位置し、実習も大学病院が中心であり、医療について臨場感あふれる場所での学習は良い刺激となり、モチベーションにもつながります。また、国際交流も高めることができるように、米国、フィンランド、フィリピンなどと協定を結んでおり、国際的な点からも刺激をうけることができます。日本と異なった文化を知ることは、これからの国際社会に向けて必要になるでしょう。

 さらに、大学院には、生涯健康支援学領域、医用情報科学領域、医用検査学領域の3領域があります。平成18年に修士課程、平成20年に博士後期課程が設置されてから多くの教育者、研究者、また医療のエキスパートとして社会に貢献できる高度医療専門識者を育て、送り出しています。また、社会に貢献しうる研究成果も数多く報告してきました。医療の高度化、複雑化が加速する昨今、多職種が連携するチーム医療がますます重要となっております。そこで、保健科学研究科としての独自性をもった研究を通して世界に発信していくとともに、他の学問分野と連携・共同し、グローバルな視点での研究を推進する必要があります。蔵本キャンパスの充実した教育・研究資源を有意義に活用して、深い学びを探求していかれることを期待しております。

 

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