看護管理学分野

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 最終更新日:2020年6月22日

●研究概要

 私たちの分野では、量的・質的研究手法を用いて、看護のアウトカム管理の方法、看護の対象理解のためのケアリング理論について研究しています。

 特に、認知症高齢者の自律神経活動の特徴の明確化 、地域で生活する健康な高齢者の特徴の分析などを行い、高齢者の支援の方法を研究しています。一方で、高齢者を支援するためのロボットに関する研究を2004年から16年間行い、看護の立場から工学の研究者やリハビリテーション学の研究者と学際的に連携して英文の著書『NURSING ROBOTS』 を出版しました。

 谷岡は、新しいロボットと人が連携する看護モデル『TRETON』 を2017年に発表しました。少子高齢化が進む日本において、人間とロボットと医療者の関係により、高齢者や精神障害者への看護におけるケアリングの質を向上するという課題に取り組んでいます。

 科学研究費による研究では、2003年から「看護に用いるロボットに関する研究(2003–2006, 2010-2015)年)」、看護の立場で「看護ロボットに必要な機能 (2012-2017, 2017-2022)年)」についての研究を行っています。また、「ロボットを活用するための介在者の役割2012-2017)」、「ロボットを使用する時の倫理的・法的課題(2019-2023)年)」 、「看護におけるケアリングとしての技術力(2017-2020年)」についても研究を行っています。

 

図120200601.png

   図1【看護師・看護ロボット・患者、3者間の関係性】

 

 2017年からは、谷岡らの研究グループと㈱エクシングが連携して、Pepperロボットに高齢者の支援のための介護アプリ「健康王国レク for Pepper(㈱エクシング製、2016年)」を使用して臨床試験を行い、人型対話ロボットと連携した高齢者のためのケアリングとしての看護の方法の開発に取り組んでいます。

 

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    図2【看護ロボットの未来】

出典:Tanioka, T., Osaka, K., Locsin, R., Yasuhara, Y. Ito, H. (2017) Recommended Design and Direction of Development for Humanoid Nursing Robots Perspective from Nursing Researchers. Intelligent Control and Automation, 8, 96-110. doi: 10.4236/ica.2017.82008.

 

 また、高齢者を対象としたコミュニケーション・ロボットの安全性の担保 、また有効活用の方法論(1, 2) 、そして学際的視点で考える人型ロボットの倫理的・法的課題(3, 4) について研究を積み重ねています。

(共同研究先:香川大学、高知大学、徳島文理大学、藤田医科大学、東海大学、フロリダアトランティック大学など)       

 

新着情報

過去のトピック 

主要研究テーマ

看護の対象理解に関する研究 

 1.看護ロボットと看護としてのケアリングとの関係の明確化 

 2.人型ケアリングロボットの倫理的・法的課題に関する研究

 3.看護としてのケアリングとしての技術的能力の明確化

 4.睡眠と活動、自律神経に関する研究(子どもや認知症高齢者)

看護サービスの質的向上を目指したアウトカム管理に関する研究

 5. コンピュータによる看護アウトカム管理システムの開発

   (PSYCHOMS® :登録商標、谷岡、高坂、任、永峰)

 6. 精神科における持効性抗精神病薬の筋肉注射の方法に関する研究

 7. 病院における医療及び看護サービスの質の改善

●研究実績

著書紹介(リンク先から全て購入可能です。)

特許

  • 看護管理分析装置及びプログラム, 谷岡哲也・安原(阪間)由子・宮川操・飯藤大和(2014年2月) 特願2014-27711(P2014-27711) ,特開2015-153246(P2015-153246A).
  • 看護サマリー作成装置及び看護サマリー作成プログラム, 谷岡哲也・安原(阪間)由子・宮川操・飯藤大和(2013年9月),特願2013-202272(P2013-202272), 特開2015-69348(P2015-69348A).
  • パーキンソン症候群患者用歩行支援機及びパーキンソン症候群患者のリハビリテーション効果確認方法,甲斐義弘・井上喜雄・石田健司・谷岡哲也,特願2001-366849(P2001-366849)(『パーキンソン症候群患者用歩行支援機』特許第4019119号2007.10.5登録)

論文 (査読ありのみ・主要研究テーマ別)

1. 看護ロボットと看護としてのケアリングとの関係の明確化 

2. 人型ケアリングロボットの倫理的・法的課題に関する研究 

3. 看護としてのケアリングとしての技術的能力の明確化 

4. 睡眠と活動、自律神経に関する研究(子どもや認知症高齢者) 

5. コンピュータによる看護アウトカム管理システム(PSYCHOMS®)の開発 

6. 精神科における持効性抗精神病薬の筋肉注射の方法に関する研究 

7. 病院における医療及び看護サービスの質の改善

大学院生の主要論文(査読あり)

 修士課程から臨床精神薬理などの専門誌に論文投稿し、受理されています。

 また、海外の英文の専門誌にも、修士、博士の大学院生が論文を投稿し、受理されています。

●研究室の紹介 

 当研究室では、他大学や海外の大学との交流もあり、研究者に必要なグローバルな視点を身につけることができます。また、看護の研究には必須の実験や多変量解析手法について詳しく学ぶことができます。

 国内学会だけでなく、希望すれば学部生のうちから国際学会に参加することもできます。英語の能力に関係なく、丁寧に指導させていただきます。

 仕事や家庭と両立している大学院生も多く、可能な限りご意向に沿った指導をしたいと思います。日々の研究の進捗状況や、卒業後の進路に関する相談もしやすい環境です。

 ぜひ、私たちと一緒に勉強してみませんか。

 

研究室のメンバー

教授 谷岡 哲也 ( たにおか てつや ) EDB

 学際的に研究チームを組んで研究することが重要と考えています。そのためにこれまで、国内外の大学、病院、企業の研究機関と連携して研究を進めてきました。

  その中で重要なことは「連携と思いやり」と思っています。研究室でも、チームのメンバーが連携してよい成果を出せるように、安原准教授と連携して、研究体制を構築しています。

  私の経歴としては、自衛隊で勤務した後、病院で働きながら、看護学校、大学、大学院で勉学と研究を進めてきました。高校時代に担任の先生に頂いた「粉骨砕身」とモットーに頑張っています。

  多変量解析や英文の論文の執筆方法に関する教え方については、自動車学校の教官のように大学院生の運転する車の助手席に座って、分かり易く、教えていきたいと思います。皆さん、一緒に研究しませんか。

・国際活動        (国際学会での発表はこちら

 日本人として初めて、American Academy of Nursing 2013 ClassFellows に選ばれました。アカデミー(American Academy of Nursing )ではアメリカ国内と19の国から、教育、管理、政策、研究に関する看護のリーダーを選出しています。

 2020年から、Anne Boykin Institute for the Advancement of Caring in Nursing(Christine E. Lynn College of Nursing at Florida Atlantic University)ABI研究所の理事に就任しました。

・研究活動  EDB 

准教授 安原 由子  (やすはら ゆうこ) EDB

 神戸で看護師として勤務し、大学院で学んだ後、徳島大学で教育や研究を行うようになりました。現在は、谷岡教授と連携してより良いアウトカムにつながる様々な研究を行っています。

  また、修士論文、博士論文とも虚血性心疾患の患者様を対象とした睡眠や活動とQOLの関連、また退院後のQOLの状態の把握などの研究をしてきました。

  研究室のメンバーでディスカッションしながら研究を行っていますので、一緒に研究の楽しさを学びましょう。

・国際活動

 心疾患患者を対象とした研究を通して、1st Cebu International Nursing Conferenceでブロンズ賞、7th International Conference on Natural Language Processing and Knowledge Engineering (NLPKE'11)で優秀ポスター賞に選ばれました。 

・研究活動   EDB 

大学院生からの研究室の感想   

<博士後期課程>

  • Nさん: 仕事を持ち,時間の制約の多い中で,論文を書くことは大変な作業です。
    多くの仲間とのディスカッションや教員の方々のアドバイスが,時にひらめきを生み、時に道しるべとなって先導してくれます.そして,学ぶ機会を全力でサポートしてくれる.それが谷岡研究室の素晴らしいところだと思います。
  • Yさん: 大学院に進学するにあたって、色々な心配や不安がありましたが、谷岡先生をはじめとする研究室の先生方が親身になって対応してくれました。また、研究室は所属する大学院生の仲間同士が協力しあい励まし合いながら、研究を進めていく雰囲気があります。私は、この研究室で大学院生活を送ることができて良かったと感じています。
  • Rさん: 研究分野・研究内容も異なるため、研究知識を深めるだけでなく、研究の幅が広がり多角的視点を持つことにも繋がっています。国際学会での発表や国際的なジャーナルへの論文投稿の支援を受けることができ、また、国際交流を通じて新たな価値観を見つけることができるなど様々な面で成長できます。
  • Kさん: この研究室では、国際交流をはじめ、谷岡先生や研究室の先生方より、統計処理や英語論文の執筆方法について基礎から学ぶことができます。また、研究室の仲間同士で、研究の悩みを相談したりお食事会をしたりと支えあいながら、楽しく大学生活を送りながら、様々な方とも交流ができます。日々刺激を受け、研究者としても、人としても成長することができます。
  • 留学生のFさん:As an international student, I feel learning and doing research in our laboratory are enjoyable. Our teachers, Dr. Tanioka, Dr. Yasuhara, and Dr. Ito always guide, support, and motivate us in our study. Under their guidance, students are encouraged to conduct the research and analyze our results in a rigorous way, write the manuscript, collaborate with other laboratory members and researchers from multidiscipline, present our research findings in academic meetings, international conferences, and publish our manuscripts in reputable international journals. With our teachers` guidance, study and research become fun!

<博士前期課程>

  • Sさん: 仕事をしながら学んでおり、時に心が折れそうになることもありますが、谷岡先生、安原先生、飯藤先生がいつも親身になり熱心な指導をして下さるため乗り越えることができ、また国際学会で発表を終えた後には大きな達成感を得られることができました。研究室では、他の大学院生と普段から研究考察を行ったり、休憩中お食事に行くなど心強い仲間で助け合っています。
  • Iさん: 谷岡研究室では、毎週勉強会が行われ、所属する学生がお互いの研究について議論しています。所属する学生は、学部生から修士や博士の院生と幅広く、また年齢や職業も幅広いため、様々な視点からアドバイスをいただくことができます。
     谷岡先生をはじめ、安原先生、飯藤先生、ロクシン先生から熱心なご指導をいただくことができ、また、先生方の研究やお仕事に対する熱心でパワフルな姿を間近で見ることで、研究に対するモチベーションにも繋がっています。
     勉強会以外に、親睦会も年に数回開かれており、自分の交流の輪を広げることができます。谷岡研究室では、研究者としてだけでなく、人としても成長ができる場だと思います。
  • Aさん: 大学院に入学し仕事と両立が出来るのか、統計も英語も苦手で慣れていない研究や論文作成はできるのか凄く不安でした。大学院の授業を受けても、統計というものをどのように使用するかはわからないのが実際の感想です。
      谷岡教授の研究室では毎週のゼミで他の大学院生の生のデータをもとに統計方法を身近で見ることが出来、何をどのように使うほうが良いのかなどを学ぶことが出来ます。ゼミでは統計だけでは無く、論文の書き方、挿入する図やグラフの作成方法、言葉の言い回しなども指導してくださるので、自分の発表以外でも沢山学びを深めることができるのでありがたいです。指導教員の先生方も皆さん優しく、出来ていることは「~はよいと思います」と褒めてくださり、もう少し足りないところは、答えを教えるのではなく「~を参照して考えてください」と考えるための視点を教えてくださります。答えを教えてもらうことは簡単ですが、答えを教えてもらうだけでは今後も頼り続けないとできなくなってしまいます。
     統計の教え方でホームページに書いていましたが、論文作成を含む統計手法ももちろん自動車学校のように教えてくださいますが、「感謝の気持ちをわすれないこと」など人間としても成長させてくださり、今後一人前の研究者となれるように導いてくれる最高の学び舎だと思います。

研究室配属の学生【2020年度】

博士前期課程  2 名

博士後期課程  3 名

学部生      2 名

多変量解析道場 2 名

※ 多変量解析道場:その他の研究室からも、ポスドクや院生で多変量解析を身につけたい人を受け入れています。 

●卒業生の就職先

徳島大学病院・徳島大学・徳島文理大学・四国大学・民間病院

病院の看護管理者、臨床の看護師、大学の教員、養護教諭等

 

 

 お問い合わせ先:徳島大学大学院医歯薬学研究部

看護学系(医学部保健学科)看護管理学分野

谷岡  哲也 

住所:〒770-8509 徳島市蔵本町3丁目18-15  

電話番号:088-633-9021 ファックス番号:088-633-9021 

メールアドレス:tanioka.tetsuya@tokushima-u.ac.jp

yasuhara@tokushima-u.ac.jp