芳賀研究室の紹介

研究室で現在進めている研究は、医用画像を用いた様々な基礎技術の開発です。この中には、新しい視点に基づいた医用画像の生成と各種医用画像の特徴量抽出、大規模なデータ(医療ビッグデータ)を有効に利用するための機械学習手法の開発などが含まれます。
私たちの研究室において、こうした研究を行う上で基礎としている学問は物理学です。医用画像は、生体情報のある側面を映し出すことに成功していますが、それはX線や磁場などに対する生体の物理的な応答(相互作用)を利用しています。相互作用を記述する物理学を理解した上で、得られた観測量から新しい発想に基づいて画像化を行い、医療に役立つ特徴量の探索を行うことが、本研究室で進めようとしていることです。
昨今の人工知能や機械学習の目覚ましい発展は、膨大な情報量を処理できる基盤が整えられてきた時代背景と強くリンクしています。医療分野において、今後益々重要な技術となっていくことは明らかです。他方、膨大な情報量の前に本質が覆い隠されがちな現代においてこそ、物理学の役割が大事になってきていると感じています。
我こそはと思う学生さんの参加を心待ちにしています。 また、研究室見学(芳賀居室:保健学A棟3階)についてもお気軽にお問合せ頂けると幸いです。

研究テーマ こちらを参照ください(オリジナルサイト)

当研究室の研究成果はこちらを参照ください (当研究室の大学院生が筆頭著者となっている論文が多数提出されています)。

画像再構成(人体モデルと仮想CT装置の開発)

  • 画質改善方法の開発(ビームハードニング、散乱、ソースサイズ効果)
  • 物質情報の推定(ベイズ理論、位相情報、偏光)

機械学習

  • データマイニング・レディオミクス(Radiomics)
  • X線エネルギースペクトルの推定
  • 複雑系波動関数の推定
  • 非剛体照合とディープラーニング

基礎物理

  • 量子分子動力学の開発(Geant4 11.2に組み込まれました
  • 量子コンピュータ・アルゴリズムの検証と実装(New!)
  • 光電効果・コンプトン散乱・対生成・光核反応の物理
  • 粒子線と原子核の相互作用
  • ホウ素中性子捕獲の線量計算モデル
  • 電子線治療の線量計算モデル

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