研究概要

ヒトでは,大脳皮質や小脳が極めて高度に発達しています.大脳皮質は,感覚情報の認知・運動指令の創出・思考・学習・言語活動などの様々な高次神経活動を営み,小脳は,個体が意図する動きを正確に実行できるように運動を厳密に調節しています.機能解剖学分野では,こうした大脳皮質・小脳を研究対象としています.実際には,大脳皮質・小脳が未熟な状態から成熟した構築になるまで発生・発達するメカニズムを解明すること,成熟した大脳皮質がどのような仕組みで高次神経活動を営んでいるのかを突き止めること,大脳皮質・小脳の正常な構築が崩れた時どのような脳機能障害が顕在化するかその病態を追究すること等を目標にして研究を進めています.

教育の面では,機能解剖学分野は医学部医学科の学生にとって重要な解剖学を担当しています.解剖学は,非常に精緻な人体の構造について学ぶ学問です.解剖学の講義・実習を通して,人体の構造についてマクロ~ミクロレベルまで幅広く多くの知識を修得し,さらに医師に必要な倫理観も身に付けてください.

主要研究テーマ

  1. 視覚認知に重要な大脳皮質一次視覚野に存在する眼優位カラムの形成メカニズムの解明研究
  2. 大脳皮質内の視覚系高次中枢が視覚認知を実現する仕組みを解明する研究
  3. 大脳皮質や小脳を構成する多種多様な神経細胞 (ニューロン) を生み出す分子機序とそれが破綻した時に顕在化する脳機能障害を突き止める研究

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