機能解剖学分野

冨田江一教授

機能解剖学分野では、種々の要因による脳発達障害の発現機構解明を主な研究テーマとしている。アルコールが脳発達に及ぼす影響の研究では、胎生期エタノール曝露ラットを作製して、脳形態異常の観察、神経伝達物質の定量、遺伝子発現の解析などを行っている。活動量や不安行動の観察などの行動学的解析、深部体温概日リズム変化の観察も行っており、脳発 達障害の発現機構からその病態に至るまでを総合的に研究している。また、ヒトにおける脳回・脳溝形成異常の動物モデルを確立するため、カニクイザル胎仔の脳回・脳溝の正常発達過程を解析している。

主要研究テーマ

  1. 小脳性運動失調発症の分子メカニズム
  2. 環境因子による中枢神経系発達障害

機能解剖学分野の詳細はこちら

小児科学分野

漆原真樹教授

5つの研究グループ(腎臓、循環器、血液、代謝内分泌、神経)に分かれており、各々の主な研究テーマは以下のごとくです。腎臓グループは、インテグリンや活性酸素産生系の腎炎における役割を分子生物学的に検討することにより、腎炎進行機序の解明に取り組んでいます。循環器グループでは心エコーを用いた心機能評価、胎児エコー診断、先天性心疾患と自律神経機能、胎児心筋における各種遺伝子発現、先天性心疾患とラジカルの研究を行っています。血液グループでは末梢血幹細胞の動員の機序に関する研究や樹状細胞を用いた免疫治療に関する研究を行っています。代謝内分泌グループは先天性高乳酸血症、ミトコンドリア病の分子遺伝学的解析及び治療法の開発とリソゾーム酵素欠損マウスを用いた脱随性疾患の病態解明、小児糖尿病の病態解明などを行っています。神経グループでは自閉症及びWest 症候群の病態治療に関する研究を行っています。

小児科学分野の詳細はこちら

産科婦人科学分野

岩佐武教授

生殖内分泌学、生殖生理学、生殖免疫学を中心に研究を行っている。特に視床下部下垂体系のホルモン分泌調節機構や受精機構の研究を通じて、体外受精・杯移植を初めとする不妊症治療成績の改善に努めている。

主要研究テーマ

  1. 視床下部・下垂体系のゴナドトロピン及びプロラクチンの産生、分泌及びその調節機構の解明
  2. 排卵調節に関与する卵巣局所因子の検討
  3. 排卵障害の原因究明と新しい治療法の開発
  4. 単一卵胞発育機構の解明と臨床応用
  5. 精子受精能獲得機構の解明
  6. 不妊症における各種免疫学的因子の検討
  7. 癌化による糖鎖抗原の変化と転移機構の解明
  8. 子宮内胎児発育遅延の病因解明

産科婦人科学分野の詳細はこちら

閲覧履歴